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結婚を後悔しない50のリスト 植木理恵&ゼクシィ編集長との特別対談
【第1回】 2012年10月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
大塚 寿 [エマメイコーポレーション代表取締役],植木理恵,伊藤 綾

心理学から考える、結婚がうまくいくコツとは?
幸せな家庭生活を送るための「3つの力」
植木理恵×大塚寿 対談【前編】

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結婚には何かと後悔が付き物である。男女の違いが浮き彫りになる結婚を、心理学的に解消するコツはあるのだろうか?『ホンマでっか!?TV』等でも活躍する人気心理学者の・植木理恵さんと、新刊『結婚を後悔しない50のリスト』の著者・大塚寿さんが語る、結婚マネジメントの秘訣。

恋人期間は「異質性」を、
結婚後は「同質性」を求める

大塚:恋愛をして好き同士で結婚して結ばれた2人なのに、結婚前と後で理想と現実が食い違い、夫婦関係がうまくいかなくなるとよく聞きます。ちりも積もれば山となる、じゃないけれど、日常の小さなことが積み重なり、あるときドンと噴火してしまう。

うえき・りえ/1975年大分生まれ、東京大学大学院教育心理学コース修了。現在は慶應義塾大学で教鞭をとるとともに、都内大学病院にて臨床心理士として勤務。フジテレビ系列「明石家さんまのホンマでっか!?TV」にて心理評論家として人気を集める。『本当によくわかる心理学』など、心理学を分かりやすく書いた著書多数。

植木:心理学の分野にストレスマグニチュードという指標があるのですが、ある調査によるとストレスのかかる出来事の1位は伴侶との死別、そして4位が結婚なんですね。ちなみに離婚は6位と、結婚より下です。

大塚:へえ、意外ですね。離婚より結婚の方が上なんですね。

植木:結婚するというのは、めでたいことなんですけども、それ自体がすごくストレスになるんです。結婚後のうつって、実は離婚後より多いんですよ。

大塚:それは知らなかったな。確かに結婚するときって将来の生活のことをあまり考えませんよね。新居をどこに構えるかとか、家財道具は何が必要かとか、用意してもせいぜい結婚後数ヶ月間くらいの瞬間的スパンでのこと。

 でも結婚って、実は愛情や相性とは全然違うもので成り立っていて、結婚式の後はただ普通の生活が何十年と待ち構えているわけです。それなのに、そこに対する準備がまったくできていないと、ギャップでストレスがかかるのかもしれません。

植木:後になれば、どうして結婚前はそのことに気づかないんだろう、って不思議になりますけどね(笑)。私が監修・翻訳した著書『「一生愛」のルール:「恋と結婚」、この人に大切にされるために』にもありますが、恋愛中は異質性や意外性を見つけることが「快感情」なんです。自分と違う部分があるからこそ、その違いをなくしたい、と恋愛の気分が盛り上がっていくんですね。でも結婚すると、まったく逆に変化する。いかに同質であるかに喜びを感じるようになるため、「違う」ということに腹が立ってくるんです。

大塚:すごくわかりやすい説明ですね。僕もこれまで1万人の諸先輩方に後悔についてインタビューしているのですが、やっぱり結婚が上手くいっている人って、自分と相手の同質の部分を探して、プラスに捉えようとしているように感じますね。相手と違っているところに自分の正義をぶつけるのではなく、交わる部分を見つけ出そうと努めている。

植木:同質な部分に「焦点化する」っていうことが結婚後のコミュニケーションには重要です。インテリジェンス(知性)にもハードとソフトがあることをご存知ですか?

おおつか・ひさし/1962年、群馬県生まれ。株式会社リクルートを経て、アメリカ国際経営大学院(サンダーバード校)にてMBAを取得。現在、オーダーメイド型企業研修を展開するエマメイコーポレーション代表取締役。学生時代、会社員時代、米国留学時代を通じ、数多くの合コンを企画、そこから多数のカップルが生まれ、結婚に至っている。現在も、東京・青山にあるダイアログ・イン・ザ・ダークで暗闇婚活「Kids」(婚活イン・ザ・ダーク・スペシャル)をプロデュースし、高率でカップル、成婚者を生み出す。著書に『40代を後悔しない50のリスト』など多数。

大塚:一体何ですか、それは?

植木:アメリカでは、インテリジェンスを「ソフトインテリジェンス」と「ハードインテリジェンス」に分けて考えるのが現在の主流になっているんですよ。仕事で必要なのは、ハードなインテリジェンス。これは、たとえば相手を論破したり、1つの話を一貫して通したりする力のこと。

大塚:男性はどちらかというと得意な分野ですね。

植木:そうですよね。でも生活する上で意外と大事なのは、ソフトインテリジェンスです。私が読んだ論文では具体的に3つあると書かれていましたが、1つは「結論を先送りにする力」。

大塚:ああ、僕にないものだ。

植木:私にもない(笑)。2つ目が「話題を途中で変えても平気な力」。最後が「1回引き下がって策を練る力」。

 つまり、一般的なビジネス上ではタブーなことばかりなんですよ。結論はさっさと白黒付けて、先送りなんてしちゃいけませんよね。途中で話もポンポン変えちゃいけないですし、引き下がってもいけない。でもこのソフトインテリジェンスっていうのは、生活上の賢さを意味していて、家庭生活には不可欠なんです。

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大塚 寿(おおつか・ひさし) [エマメイコーポレーション代表取締役]

1962年、群馬県生まれ。株式会社リクルートを経て、アメリカ国際経営大学院(サンダーバード校)でMBAを取得。現在、オーダーメイド型企業研修を展開するエマメイコーポレーション代表取締役。
挫折の多かった10代、「もっとやれるはずだ」という想いと現実とのギャップに悶々とした20代を過ごした。なんとか現状を変えようと、リクルートの営業マンという立場から、社内外の大手企業・中小企業の管理職や経営者1万人以上にアドバイスを求めるが、その中でも40代を後悔している人が特に多いことを発見。その轍を踏まないように準備し、40代で自己実現を果たす。歴史上の成功者よりも、身近な市井の人の成功・失敗に学ぶことの合理性を痛感している。
著書にシリーズ累計28万部の『40代を後悔しない50のリスト』『30代を後悔しない50のリスト』『結婚を後悔しない50のリスト』(以上ダイヤモンド社)など多数。

植木理恵(うえき・りえ)

1975年大分生まれ、東京大学大学院教育心理学コース修了。現在は慶應義塾大学で教鞭をとるとともに、都内大学病院にて臨床心理士として勤務。フジテレビ系列「明石家さんまのホンマでっかTV」にて心理評論家として人気を集める。『本当によくわかる心理学』など、心理学を分かりやすく書いた著書多数。

伊藤 綾(いとう・あや)

料理書籍の出版社を経て2000年にリクルート入社。ゼクシィ事業部に配属。2006年に首都圏版編集長。出産を経て2009年に復職し、2010年首都圏版編集長、2011年4月よりゼクシィブランド編集長。ブランディング、CMプロモーション、ゼクシィ本誌の編集出版、ブライダルマーケットの現状分析と未来予測等に従事。中長期的なカスタマーマーケティングをメディアづくりの基軸とし、2007年8月「花嫁1000人委員会」、2012年5月「花婿100人委員会」を設立。“5時に帰る編集長”として双子の育児との両立に挑戦中。


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