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クラウド本格化へ、オラクルのラリー・エリソンCEOが踏み込んだ大きな一歩

大河原克行
【第13回】 2012年10月9日
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ラリー・エリソンCEO

 2012年9月30日~10月4日までの5日間に渡り、米カリフォルニア州サンフランシスコのモスコーニ・コンベンションセンターで開催されたオラクルの年次イベント「Oracle Open World(オラクルオープンワールド) San Francisco 2012」は、例年通り、数多くの新製品が発表される内容となった。

 データベース製品のメジャーバージョンアップとなり、2013年に出荷予定の「Oracle DATABASE 12c」や、第4世代となるデータベースマシン「Oracle Exadata X3 Database in-memory Machine」をはじめ、発表された製品リリースは30本以上。期間中のセッションは2523にのぼり、3570人ものスピーカーが登壇。全世界144ヵ国から約5万人が事前登録し、100万人がオンラインで参加するという、同イベントとしては過去最大規模のものとなった。

 一連の製品発表によってオラクルは、ソフトウェアからハードウェアまでを含んだ総合ITベンダーとしての位置づけをより鮮明にする一方、クラウドビジネスでの遅れを挽回しようとする姿勢が強く感じられるものになったともいえよう。

 というのも、今回の新たな発表のなかでは、同社のクラウドサービスである「Oracle Cloud」の強化が目玉のひとつとなっており、これまで提供してきたSaaSおよびPaaSにおけるサービス内容の拡充だけにとどまらず、新たにIaaSのサービスを開始することを発表してみせたからだ。

 今回のイベントにあわせて、同社ではOracle Cloudのキーワードとして、Social、Mobile、Completeの3つを掲げたが、これはSaaSでのSocialの取り込み、PaaSでのMobile対応の強化、そしてIaaSの開始によるクラウドサービスのCompleteというメッセージにも受け取ることができる。

 IaaSの具体的なサービス内容、料金体系などについては、今回の発表では明らかにはなっていない。日本でのサービス提供時期も現時点では未定だ。

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1965年東京都出身。 IT業界専門紙「BCN(ビジネス・コンピュータ・ニュース)」で編集長を経て、現在フリー。IT業界全般に幅広い取材、執筆活動を展開中。


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