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50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?
【第1回】 2012年10月15日
著者・コラム紹介バックナンバー
林 總 [公認会計士、税理士、LEC会計大学院教授(管理会計事例)]

ファミレス戦争勃発!?

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累計42万部突破のベストセラー『餃子屋と高級フレンチ』シリーズ最新作、『50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?』(林總著)が10月5日に発売されました。その刊行を記念して『50円のコスト削減~』のPART3までを特別公開します。主人公のヒカリと会計のプロ安曇教授のコンビが、赤字のファミレスを立て直す物語。第1回はプロローグの全文をご紹介します。本連載は毎週月曜日更新予定です。

カッパーズ出店戦略会議にて

 「財部さん。採決の前に、もう一度説明していただけますか」

 大手ファミレスチェーン、カッパーズ社長の山之内正雄は、中央の席に座る会長で父親の宗佑を意識しながら、営業担当役員の財部慎一に依頼した。

 「先ほども申し上げましたが、出店予定地は文京区の千駄木です。ここは住宅地ですので、主婦、学生、家族連れの需要が見込まれます。建設予定地のとなりにはロミーズ・千の端店があります。JRの田端駅に近いことから、千駄木の千と田端の端の文字をとって千の端店と呼んでいるそうです。席数は100席。オープンしたのは1993年、つまりバブルが崩壊直後です。ここはロミーズの第1号店ということもあり、店舗のつくりは立派なのですが、メンテナンスが行き届いていません」

 「つまり、修理するカネもないほど、業績が低迷しているということかね」

 「興信所のデータによりますと、ロミーズ全体が業績不振ですが、この店舗が特別悪いようです」

 「なぜ、赤字を放置しているんだね」

 宗佑が首を傾げた。

 「ロミーズという会社は、よくいえばおおらか、悪くいえば経営がずさんで、利益管理には無頓着だったようです。最近になって、あわててコンサル会社から再建のプロをスカウトしたようですが……」

 宗佑は腕を組んで、考え込んだ。

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林 總(はやし・あつむ) [公認会計士、税理士、LEC会計大学院教授(管理会計事例)]

1974年中央大学商学部会計科卒業。外資系会計事務所、監査法人勤務を経て独立。経営コンサルティング、執筆、講演活動などを行っている。 主な著書に、ベストセラーとなった『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』『美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?』『コハダは大トロより、なぜ儲かるのか?』『[新版]わかる! 管理会計』(以上、ダイヤモンド社)、『ドラッカーと会計の話しをしよう』(中経出版)、『会計物語 会計課長団達也が行く』(日経BP社)、『貯まる生活』(文藝春秋)などがある。

著者ホームページ:http://atsumu.com/

 


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本連載は、ベストセラー『餃子屋と高級フレンチ』でおなじみの林總先生の最新刊『50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?』の中から、一部を無料で公開します。赤字続きのファミレス不採算店に全国チェーンの強力ライバルが襲いかかる。頼りない店長に代わり、改革のリーダー役に指名される女子大生アルバイトのヒカリ。果たしてヒカリは、赤字店舗を閉鎖の危機から救えるのか? 赤字を脱して、儲かる会社に変わるために必要なことがわかります。本連載は、毎週月曜日に掲載。

「50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?」

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