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50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?
【第5回】 2012年11月12日
著者・コラム紹介バックナンバー
林 總 [公認会計士、税理士、LEC会計大学院教授(管理会計事例)]

決算書はトップシークレット(後編)

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『餃子屋と高級フレンチ』シリーズ最新作、『50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?』(林總著)の刊行を記念し、同書のPART3までを特別公開します。主人公のヒカリと会計のプロ安曇教授のコンビが赤字のファミレスを立て直す物語。第5回はPART2の後半をご紹介します。本連載は毎週月曜日更新予定です。

【前回までのあらすじ】
ヒカリは、千の端店での2週間の実習を終え、本社にいる猪木を訪ねた。そして、ゴミ箱に捨ててあった月次損益計算書を偶然見つけてしまい千の端店が赤字だとわかったこと、引き続き千の端店で実習を続けたい旨を告げた。猪木は「赤字のことは誰にも言ってはいけない」と言い残して、部屋を出て行った。

クラークシップ延長へ(@安曇研究室)

 「実習を続けたい?それはおおいに結構なことだが、猪木君は乗り気ではないそうだ。どうなっているんだね」

 そう言うと、安曇は好物のアールグレイを一口飲んだ。

 「正直言って、最後の日まで、このまま続けようなんて考えてもいませんでした。仕事は単調ですし、反りが合わない人もいて――。でも、口惜しいことに、その人のほうが、私よりずっと仕事にくわしいんです」

 「なるほど、君はむずかしい管理会計の本を勉強してきたから、その子よりずっと知識はあると思っていた。だが、君はその子にかなわなかった。実に愉快な話だ」

 安曇はうれしそうに笑った。

 「全然愉快じゃありません」

 ヒカリはプッとふくれた。

 「それでこのまま引き下がれない、と思ったのだね」

 するとヒカリは首を左右に振った。

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林 總(はやし・あつむ) [公認会計士、税理士、LEC会計大学院教授(管理会計事例)]

1974年中央大学商学部会計科卒業。外資系会計事務所、監査法人勤務を経て独立。経営コンサルティング、執筆、講演活動などを行っている。 主な著書に、ベストセラーとなった『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』『美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?』『コハダは大トロより、なぜ儲かるのか?』『[新版]わかる! 管理会計』(以上、ダイヤモンド社)、『ドラッカーと会計の話しをしよう』(中経出版)、『会計物語 会計課長団達也が行く』(日経BP社)、『貯まる生活』(文藝春秋)などがある。

著者ホームページ:http://atsumu.com/

 


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本連載は、ベストセラー『餃子屋と高級フレンチ』でおなじみの林總先生の最新刊『50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?』の中から、一部を無料で公開します。赤字続きのファミレス不採算店に全国チェーンの強力ライバルが襲いかかる。頼りない店長に代わり、改革のリーダー役に指名される女子大生アルバイトのヒカリ。果たしてヒカリは、赤字店舗を閉鎖の危機から救えるのか? 赤字を脱して、儲かる会社に変わるために必要なことがわかります。本連載は、毎週月曜日に掲載。

「50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?」

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