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加藤嘉一の「だったら、お前がやれ!Ⅱ」思考停止のニッポンをぶった切る

「アメリカンドリームは神話なのか?」
小さな巨人サンデル教授に学んだ3つの流儀

加藤嘉一
【第4回】 2012年10月15日
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念願のJusticeを聴講!

マイケル・サンデル ハーバード大学教授と筆者

 講義が仕事の三分の一を占める私にとって、渡米前から、ぜひ会ってみたい、と思っていた人がいる。

 マイケル・サンデル ハーバード大学教授だ。政治哲学を専門としている。

 著書や講義を通じた「Justice:What the right thing to do?」という問いかけは、国境を越え、多くの“信者”を生んできた。日本でも人気や知名度は群を抜いている。「正義とは何か?」というテーマ設定が、いまだに「失われた20年」を抜け出せず、新しい成長戦略、豊かさを追求していく渦中にある日本人の共感を呼び起こしたのだろう。

 今回のサンデル教授の講義は、ハーバード大学Institute of Politicsと英BBCによる共催だ。BBCラジオチャンネル4に「Public Philosopher」という番組があり、そのホストをサンデル教授が務めている。その収録を兼ねたものだった。

 過去に同教授は、英London School of Economicsや米University of Dallasに直接足を運び、現地の学生らと「公共哲学」を巡る議論を交わしている。その模様も、編集を経てBBCラジオで流れた。今日はサンデル教授にとってのホームグランド、ハーバード大学での開催だった。

アメリカンドリームは神話か?

講義の入場券

 10月9日、19:00。ケンブリッジはもう日が暮れていた。会場となるケネディースクールのキャンパス内にあるホール、John F. Kennedy Jr. Forumは、事前に入場券を獲得した学生たちでにぎわっていた。

 「これから、サンデル流講義が始まる――。」ホールは高揚感に包まれていた。私も、サンデル教授の生の講義に触れられる幸運を噛み締めながら一番前の席に座った。

 テーマは「Who Built It? Is the American Dream of Individual Success a Myth?」(「個々の成功というアメリカンドリームは神話なのか? 一体誰が、何がそれを創っているのか」)である。

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加藤嘉一 

1984年生まれ。静岡県函南町出身。山梨学院大学附属高等学校卒業後、2003年、北京大学へ留学。同大学国際関係学院大学院修士課程修了。北京大学研究員、復旦大学新聞学院講座学者、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)を経て、2012年8月に渡米。ハーバード大学フェロー(2012~2014年)、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院客員研究員(2014〜2015年)を務めたのち、現在は北京を拠点に研究・発信を続ける。米『ニューヨーク・タイムズ』中国語版コラムニスト。日本語での単著に、『中国民主化研究』『われ日本海の橋とならん』(以上、ダイヤモンド社)、『たった独りの外交録』(晶文社)、『脱・中国論』(日経BP社)などがある。

 


加藤嘉一の「だったら、お前がやれ!Ⅱ」思考停止のニッポンをぶった切る

「だったら、お前がやれ!」

 この言葉が意味すること、それは「対案の無い無責任な批判はするな」ということだ。「自分はどう考えるのか」、そして「自分は具体的にどのような行動をとるのか――」。何かに意見するとき、加藤氏は必ず自らに問いかける。加藤氏の行動規範としているものだ。
日本社会に蔓延る無責任な論評を、加藤氏の視点で切り込み、加藤氏なりの対案や考え方を示してきた本連載のシリーズ第2弾。2012年8月に加藤氏が拠点を中国北京から、米ハーバード大学ケネディースクールへ移し、新たなチャレンジをスタートさせる。2012年4月から8月までの第1弾とはひと味違う、加藤氏の言葉をお届けする。

「加藤嘉一の「だったら、お前がやれ!Ⅱ」思考停止のニッポンをぶった切る」

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