旬を楽しみ、身体が喜ぶ 江戸料理
【第33回】 2012年10月26日 車 浮代

江戸庶民の甘味として人気の「南瓜(かぼちゃ)」
風邪予防にも役立つ美容食

 南瓜《かぼちゃ》の語源がカンボジアだということをご存知でしょうか?

 16世紀中頃の室町時代、豊後の国の藩主/大友宗麟が漂着したポルトガル人を助けたことをきっかけに、ポルトガルとの国交が開始されました。

南瓜の胡麻揚げ
【材料】かぼちゃ…100g/上新粉(または片栗粉)…大さじ2/水…50ml/胡麻油…適量/白胡麻…適量/荒塩…1つまみ
【作り方】 ①かぼちゃは種とわたを取り、横半分に切って2mm幅に切る。②平らな容器に水と上新粉を溶かし、1を絡めたら別の容器にならしておいた白胡麻を両面につけ、160度の胡麻油で揚げる。③火が通ったら油を切り、器に盛って塩を添える。

 その後、ポルトガル船によってもたらされたのが、中南米が原産の南瓜の種(後の日本かぼちゃのルーツ)だったのですが、この船がカンボジアを経由していたため「かぼちゃ」と名付けられたのだそうです。

 江戸時代には、全国で南瓜の栽培が始まりましたが、地方によって呼び名がずいぶん違っていました。

 天保4年(1833年)刊の『万家至宝都鄙安逸伝《ばんけしほうとひあんいつでん》』に、「かぼちゃは江戸では唐茄子、京都ではかほちゃ、西方ではほうぶらという」とあります。

「ほうぶら」とは聞き慣れない名前ですが、これもポルトガル語で南瓜をあらわす「abóbora 《アボボラ》」から由来すると考えられます。 

この連載記事のバックナンバー
トップページへ戻る

旬を楽しみ、身体が喜ぶ 江戸料理

栄養価の高い旬の食材を、あまり手を加えずにいただく――。これが江戸料理の醍醐味であり、健康長寿につながる正しい食のあり方だと思います。このコラムでは、江戸料理と健康をテーマに、食材ごとの情報とレシピをご紹介していきます。

「旬を楽しみ、身体が喜ぶ 江戸料理」

⇒バックナンバー一覧