旬を楽しみ、身体が喜ぶ 江戸料理
【第31回】 2012年9月28日 車 浮代

飢饉を救った「薩摩芋(さつまいも)」
江戸っ子のおやつに焼き芋が大ブーム

 中南米が原産とされる薩摩芋が日本に伝来したのは、慶長2年(1597)年のこと。

 中国に漂流した宮古島の役人が帰島する際、中国から苗を持ち帰ったのが始まりとされています。

いも飯
【材料】薩摩芋…1本/米…2合/水…2カップ(400ml)/塩…小さじ1/2/酒…大さじ1/みりん…大さじ1
【作り方】①薩摩芋は皮つきのまま、5mm程度のサイコロ切りにする。②洗米に水、酒、塩、みりん、1を入れ、20分程度置いてから炊く。
※お好みで黒胡麻、ゆかりなどをかける

 薩摩芋と呼ばれるようになったのは、薩摩藩(鹿児島県)での栽培が盛んになってからで、それまでは、唐芋《からいも・とういも》、甘藷《かんしょ》、琉球藷《りゅうきゅういも》などと呼ばれていました。

 野菜の中でもトップクラスの甘味を持つため、現在ではスイーツとしてのイメージが強い薩摩芋ですが、戦中戦後を経験されたご年配の方々には、非常食や飢饉食といったイメージが先行するのではないでしょうか。

 薩摩芋が国内に広まった最大の要因は、育て易さにありました。

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旬を楽しみ、身体が喜ぶ 江戸料理

栄養価の高い旬の食材を、あまり手を加えずにいただく――。これが江戸料理の醍醐味であり、健康長寿につながる正しい食のあり方だと思います。このコラムでは、江戸料理と健康をテーマに、食材ごとの情報とレシピをご紹介していきます。

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