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組織の不調は社員を枯らす!職場の不快感に効く「メンタル・マネジメント」

「新型うつ」を語るタダ乗り社員を探し出せ!
職場を悩ませる“なりすまし”の実態と対処法

――処方箋⑪「安易なうつ認定」は本人と周囲を苦しめるだけ

渡部 幹 [モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]
【第11回】 2012年10月31日
著者・コラム紹介バックナンバー
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「うつ」をサボりの口実に使う
タダ乗り学生、タダ乗り社員

男子学生A 「授業、出なくていいの?」

男子学生B 「いいのいいの、俺、教授に話して『うつ』ってことになってるから、授業ほとんど出なくても、なんとかなるから」

男子学生A 「何? 最近流行りの『新型うつ』ってやつ?」

男子学生B 「そうそう、だからサークルとか飲み会とかはOK、授業だと『うつ』(笑)」

男子学生A 「お前、ひでーな(笑)」

 先日、某大学そばのバス停でバス待ちをしているときに、隣の学生たちが交わしていた会話だ。親類か知り合いに心療内科の先生がいて、診断書を書いてもらったらしい。企業の人事担当者だったら、絶対に採用したくないタイプだろう。

 最近、この手の「うつ」の話題を新聞や雑誌で頻繁に目にするようになった。多くはいわゆる「新型うつ」に関するものだ。

 昨日も、「うつで長期休暇を取っていた社員が、ハワイでゴルフをしてリフレッシュしてきた」とか、「スキューバダイビングの資格を取ってきた」という行為について、いかがなものか、といった論調の記事を目にした。

 これらの記事に記載されている新型うつとは、仕事などについてはうつ病症状を見せるものの、自分の好きなことについては病気であることが嘘のように積極的な人を指す。

 つまり行動だけ見ると、会社や社会に「甘え」、「タダ乗り」しているように思えてしまう人も含まれている。

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渡部 幹(わたべ・もとき)
[モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]

UCLA社会学研究科Ph.Dコース修了。北海道大学助手、京都大学助教、早稲田大学准教授を経て、現職。実験ゲームや進化シミュレーションを用いて制度・文化の生成と変容を社会心理学・大脳生理学分野の視点から研究しており、それらの研究を活かして企業組織にも様々な問題提起を行なう。現在はニューロビジネスという大脳生理学と経営学の融合プロジェクトのディレクターを務めている。代表的な著書に『不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか』(共著、講談社刊)。その他『ソフトローの基礎理論』(有斐閣刊)、『入門・政経経済学方法論』、『フリーライダー あなたの隣のただのり社員』 (共著、講談社)など多数。


組織の不調は社員を枯らす!職場の不快感に効く「メンタル・マネジメント」

職場で「不快感」を訴える社員が急増している。成果主義的な評価制度を導入する企業が増えたことにより、チームワークよりも自分の業績を重視する社員が増え、「ギスギス職場」が生まれているからだ。一方で、年功序列と終身雇用が崩壊しつつある職場では、職場の「世代間ギャップ」もかつてなく広がっている。こうした職場は結束やコミュニケーションを失い、社員の不快感は増していく。職場の不快感を取り除くには、制度的な「仕組み」を導入するだけでは不十分だ。部下1人1の「心」に効く、メンタル・マネジメントの方法論を上司が体系的に理解しておく必要がある。この連載では、日本の職場で起こりがちな「不快感」の臨床例を毎回わかりやすく紹介し、それを解決するメンタル・マネジメントの方法論を、社会心理学的な視点を織り交ぜながら、詳しく解説していく。

「組織の不調は社員を枯らす!職場の不快感に効く「メンタル・マネジメント」」

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