ケイコ・フジモリ氏Photo:Anadolu Agency/gettyimages

急進左派のポピュリストか
「殺人者」の娘か

 急進左派のポピュリストを選ぶのか、はたまた救世主から「殺人者」に転落した日系元大統領アルベルト・フジモリ受刑者の娘を選択するのか。

 ナスカの地上絵や古代インカの空中都市マチュピチュで知られる南米の共和国ペルーの大統領選挙で今、国民の意見が真っ二つに分かれている。

 4月10日の1回目の投票でどの候補も過半数を獲得できず、上位2名による決選投票が今月5日行われた。

 本命不在で一騎打ちとなったのは、急進左派の小学校教師ペドロ・カスティジョ氏(51)とフジモリ元大統領の長女で中道右派政党「フエルサ・ポプラル(人民勢力党)」党首のケイコ・フジモリ氏(46)だ。