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田中秀征 政権ウォッチ

予想以上の大差での再選
私が感じたオバマ大統領7つの勝因

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]
【第157回】 2012年11月8日
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 米大統領選挙はオバマ現大統領が接戦の末に再選を果たした。土壇場で雪崩が起きたのだろうか。予想以上の大差となった。

 ロムニー候補の敗北宣言やオバマ大統領の勝利宣言を聴いた直後、私が感じた勝因として次のものが挙げられる。

思いがけない大災害を乗り切れたか
オバマ大統領と菅首相の違い

①第一回テレビ討論の印象によって失速したオバマ陣営は、思いがけないハリケーンの襲来に適切に対応することにより勢いを取り戻した。これは政治的窮地にあった菅直人首相を襲った大震災を想起させる。

 おそらく両者は、共にこの大災害を乗り切ることによって評価が高まることを意識しただろう。

 しかし、オバマ大統領の対応は高い評価を受けたが、菅首相の対応は逆に一段と評価を下げる結果になった。

②米国民は、人種、宗教、言語、文化など多様性を包含した国家を目指すことを確認した。

 実際シカゴの勝利宣言の会場は、まるで国連総会でもあるかのような多様性を感じさせた。

 おそらく、アメリカの伝統的なものを基盤とする政権は、ブッシュ政権が最後となるのではないか。共和党の保守的な原則が大きな転換を迫られている。

③ロムニー共和党が強調した「小さな政府」の主張に戸惑いや疑いが広がったのではないか。

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田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

1940年長野県生まれ。東京大学文学部、北海道大学法学部卒業。
83年、衆議院議員初当選。93年6月、新党さきがけ結成、代表代行。
細川政権発足時、首相特別補佐。第一次橋本内閣、経済企画庁長官。
現在、福山大学客員教授、「民権塾」塾長。


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かつて首相特別補佐として細川政権を支えた田中秀征が、期待と不安に溢れた現政権の動向を鋭く斬り込む週刊コラム。刻一刻と動く政局をウォッチしていく。

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