2泊3日の治験を2度体験!
工程や報酬は…?

 筆者は緊急事態宣言下の東京で、2泊3日×2の入院治験へ参加した。その模様をまとめてみたい。

 まずは1度目の治験から振り返る。治験に参加するためには説明会へ参加し、リスクや注意点の説明を受けて同意書にサインする必要がある。説明会の後、会場で健康診断を受ける。血液、尿検査、医師による問診、身長・体重、血圧を測定して3時間ほどで終了する。交通費名目で現金5000円を受領した(3000円という治験もある)。

 事前検査は合格。次に入院予定3日前にPCR検査を受けた。検査は15分ほどで終わり、交通費として現金5000円を受領した。

 治験本番の日は、正午に集合した。2泊3日といえども、実は初日と2日目は、体調調整日で何もない。終日ベッドで過ごし、3度の食事、夜11時消灯という規則正しい生活をする。最終3日目が本番となる。血液検査、尿検査、医師の問診、心電図検査などを受けて、いざ投薬で小さなカプセルを1錠飲む。その後は半日ほど定期的に採血をしていき午後7時頃に退院、という流れだった。

【実録】治験入院先でリモートワークは可能?ダブルインカムも夢じゃない!各ベッドはカーテンで仕切られている(著者撮影)

 入院した病院は、1時間ごとに再接続する必要はあるもののWi-Fi完備だった。パソコン操作もできることは事前に確認していた。初日と2日目はベッドの上でパソコンを使ってリモートワークを行った。治験本番となる最終日は、頻繁に採血があったのでパソコン作業はせず、スマートフォンで映画を見て過ごした。

2度目の入院は翌週だった。同じ日程でPCR検査、入院を繰り返す。2度目の退院時に治験協力費の一部(3万円)を現金で受領した。残りは希望の口座へ翌月末に振り込まれた。その額は12万円。つまり、著者は今回の治験で、5000円(説明会)+1万円(PCR検査2回)+3万円(退院時・現金)+12万円(振り込み)の合計16万5000円をもらったことになる。