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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

NPOに学ぶ使命・訓練・責任この三要素の重要性

上田惇生
【第169回】 2009年10月20日
著者・コラム紹介バックナンバー
『P.F.ドラッカー経営論』
ダイヤモンド社刊 8400円(税込)

 「かつてNPOは、ボランティアは無給だから指示ができないと言っていた。ところが今日では、ますます多くのNPOが、ボランティアは無給だからこそ、大きな貢献をなし、仕事に満足してもらわなければならないと言っている」(『P.F.ドラッカー経営論』)

 こうしてNPOの多くが、体力集団から知力集団へと進化した。事実、ボランティアの多くが、管理的な仕事や専門的な仕事に従事する高度の教育を受けた人たちだ。

 彼らは、助っ人であることに満足しない。生計の資のための本職とする仕事において、知識労働者である。社会への貢献のための仕事においても、知識労働者たることを欲する。

 ドラッカーは、NPOが彼ら知識労働者を引きつけ、とどまらせるには、能力や知識をフルに発揮させなければならないという。

 いつでも去ることのできるボランティアをとどまらせるものは何か。

 第1が使命である。すべての源泉が使命である。第2が訓練である。訓練により常に能力を高めることである。第3が責任である。目標と方法の決定に参画することである。

 「今日、家族やコミュニティの崩壊や解体、価値観の喪失が指摘され、大きな問題となっている。しかし、これに抗する強力な流れが、NPOによってもたらされつつある。NPOはコミュニティの絆を生み出し、能動的な市民性や、社会的な責任、価値に対するコミットメントをもたらしている」(『P.F.ドラッカー経営論』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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