【昌徳宮】朝鮮王朝の宮廷文化に思いを馳せる月明かり紀行

昌徳宮の正殿である仁政殿(インジョンジョン)昌徳宮の正殿である仁政殿(インジョンジョン)

 韓国の首都ソウルは、かつては漢陽(ハニャン)という名で、14世紀末以来、朝鮮王朝500年の王都でした。正宮である景福宮(キョンボックン)をはじめとして市内には朝鮮王朝時代の宮殿が残り、主要な5つの宮殿は五大古宮と呼ばれています。なかでも昌徳宮(チャンドックン)は、保存状態が極めてよく、五大古宮のなかで唯一世界遺産に登録されている宮殿です。宮殿の北側には伝統的韓国式庭園の傑作として名高い後苑(フウォン)が広がっています。

ライトアップされた後苑の宙合楼ライトアップされた後苑の宙合楼

 昌徳宮では春と秋に「月明かり紀行」と題した夜間の特別観覧ツアーが行われます。殿閣のライトアップが見られるだけでなく、伝統音楽の演奏や伝統舞踏の披露なども行われる見応えたっぷりの2時間で、朝鮮王朝の華やかな宮廷文化に触れることができます。現在はコロナ禍のため、ツアーは開催されていませんが、再開時にはぜひ足を運んでみたいイベントです。

扇を用いた華やかな舞の披露扇を用いた華やかな舞の披露

■昌徳宮 月明かり紀行
・住所: 99, Yulgok-ro, Jongno-gu, Seoul
・アクセス: ソウル地下鉄3号線「安国駅」下車
・営業時間: 通年春と秋に催行される。要予約
・URL: https://www.chf.or.kr