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世界がもしご近所さんだったら

知らない人にもあいさつするほど話し好きな
バングラデシュ人から嫌われる“日本人の行動”とは

まがぬまみえ
【第2回】 2012年11月21日
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今回は前回に引き続き、バングラデシュから2006年に日本へやってきた起業家、カマルさんとの四方山話の続きである。

貧困と洪水のイメージばかりが強いバングラデシュだが、カマルさんの話によれば、都市部では「歩かないお金持ち」が増え、肥満も社会問題となりつつあるという。後編では、バングラデシュにおける女性の就労支援や嫁・姑問題の行方、さらには近隣・インドとの知られざる交流など、より身近な話題へと話が展開していく。

最後はもちろん、バングラデシュ人とご近所づきあいする秘訣についても、カマルさんに指南していただく。

冷蔵庫が女性の社会進出を加速、
嫁・姑問題まで解決させた!?

――それにしても、カマルさんのお父さん世代はテレビニュースを観るために片道2、3キロは平気で歩いたのに(前回参照)、今はほとんど歩かない。それだと世代間ギャップも激しいですね、きっと。

 それはありますね。60代、70代の人たちと僕らでは、全然、感覚が違います。若い人たちは1日300タカから500タカ(1タカ約1円)くらい、タバコ吸ったり、コーヒー飲んだり、おこづかいとして使っちゃうんです。それを見て、うちの親父はよく「昔はお偉いさんの月給がそれくらいだった。それで家族みんなを養ったんだぞ」って言いますね。

 昔は冷蔵庫なんてなかったから、毎日、買い出しに行かないといけなかったんです。だから、母親世代はみんな専業主婦でした。今はほとんどの家に冷蔵庫がありますから、その分、女性たちも外で働けるようになったんですよ。

――なんだか、日本の高度経済成長期みたいな話ですね……。

 バングラデシュはイスラム教徒の多い国ですが、中東ほど宗教的戒律が厳しくありません。恋愛も自由ですし、女性も若い人はヴェールをかぶっていません。国会議員の30%は必ず女性にするというルールもありますし、大学の授業料を女性だけ無料にするなど、政策的にもかなり女性の社会進出を後押ししています。

――すると、お嫁さん世代とお姑さん世代の間の価値観も随分と違う訳で、嫁・姑問題も激しくなりそうですが……。

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世界がもしご近所さんだったら

メディア論で知られるマーシャル・マクルーハンは1960年代、「グローバル・ビレッジ(地球村)」という概念を提唱し、大いなるセンセーションを巻き起こしました。世界がやがて1つの村のようになるという彼の予言はすっかり現実のものとなり、わたしたちに様々な意識変革を迫っています。

物理的・経済的に世界との距離が縮むほど、心理的・文化的には目に見えない摩擦が増えていくもの。村におけるご近所づきあいのコツは、信頼できる茶飲み友だちに聞くのが一番。という訳で、“村の掟”に詳しいご近所さんやその道のツウを探し、訪ねてみることにしました。21世紀を生きるビジネスパーソンには欠かせない、世界との良好なつきあい方を探っていきます。

「世界がもしご近所さんだったら」

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