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イヤなことは一切しない!「一人一億」稼ぐ会社の鉄則
【第1回】 2012年11月26日
著者・コラム紹介バックナンバー
山本富造 [山本化学工業株式会社 代表取締役社長]

時代の荒波を乗り越える会社の鉄則
「自転車操業こそ健全」と心得える

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「自転車操業」もわるくない

 なぜ自転車操業がいいのか。それは、まず回転率が上がること。

 僕が新米社長だった頃、総資本の回転日数が11.9日の時期があった。これはどういうことかといえば、1ヵ月に3回くらい総資本が入れ替わっている状態。この回数が多いと、少ない元手で多くの売り上げを得ている会社、効率のよい会社ということになる。当時はきつかったけど、効率自体はよかったんだ。まあ、そうしないと回らないという事情はあったものの、ね……。

 自転車操業には他にもいいことがある。たとえば、回転がいいから在庫を抱えるリスクが減ること。さらに、従業員みんなが危機感を持つこと。やっぱり、どこの会社にもある程度の緊張感はあったほうがいいと思う。だけど、商売が順風満帆で毎日普通に仕事をできる状態だと、残念ながら、それはなかなか生まれない。

 今、ウチの会社を見てみると、当時に比べれば総資本回転率もわるいし、緊張感もあまりない。あの自転車操業を生き延びた僕から見たら、たるんどる!そういう意味では、資金に余裕があってみんなが優雅に仕事してるより、綱渡りで何とかやってるほうが健全なんじゃないかな。

 会社の経営に限らず、一般に「余裕がある」のはいいことだと思われてる。だけど、本当にそうかな。仕事のことにしても、家のことにしても、「ヤバい!」って焦ってる時のほうが案外、知恵がよく働いたり人間関係がよくなったりして、楽しいような気がするんだけどな。

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    高速水着素材で知られる大阪の山本化学工業株式会社・代表取締役社長。社員73名で、社員一人当たりの売り上げは1億円を超える。1959年、曾祖父、祖父は日本初の安価ボタン、父は消しゴム付き鉛筆で大成功を収めた発明家一家の長男として生まれる。1984年、25歳の時に父親の「社長、交代するで」の一言で経営者に。度重なる円高により長らく自転車操業を余儀なくされるも、「超高付加価値商品」に舵を切ったことをきっかけに逆転。現在は医療機器から放射線遮蔽服まで幅広く手がける。特技は少林寺拳法。正拳士四段を保持。ニックネームはトミー。


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