ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
イノベーターはイスラエルを目指す
【第2回】 2012年11月29日
著者・コラム紹介バックナンバー
安藤庄平,谷口直嗣

サムライベンチャーサミット in イスラエル(後編)
日本のスタートアップが世界に出ていくために

1
nextpage

日本のサービスとイスラエルのテクノロジーが結び付けば、世界を市場にできるのでは?11月6日に開かれたサムライベンチャーサミット in イスラエルを振り返る、サムライインキュベートの安藤氏とイスラエルイノベーションセンター・アドバイザーの谷口氏の対談の後編。(聞き手・ISRATECH編集長 加藤氏)

100人近いオーディエンスと活発な意見交換

安藤庄平(あんどう・しょうへい)2010年、豊橋技術科学大学工学部機械システム工学課程卒業。2011年、株式会社サムライインキュベートIncubate Associate of the Samurai Left Arm IAS就任。シード・アーリーインキュベート事業とグローバルローカライズ事業を担当する。2012年、東京理科大学大学院総合科学技術研究科MIP修了。

加藤 サムライベンチャーサミット in イスラエルを11月6日に開催されたわけですが、サムライ・インキュベートとして訪問される際の「てみやげ」として「イスラエルイノベーションセンター(IIC)」を設立しましたよね。サムライ・インキュベート代表の榊原さんは目指すは渋沢栄一と言っておられますが、私は岩倉使節団とサムライ軍団は被るものがあると思った。
当初は、イスラエルに、「日本イノベーションセンター」を設立する構想もありましたが、イスラエルでなく、日本に「イスラエルイノベーションセンター」置くことに意味がある。

安藤 そうですね。IICのことはイスラエルのメディアの取材でも取り上げられましたね。谷口さんにアドバイザーに就任していただき、うちのサムライスタートアップアイランド(SSI)内に、イスラエルのスタートアップコミュニティとの連携を深めていく拠点として開設しました。イスラエルの起業家で日本に出ていきたい人に活用してもらおうという狙いです。

加藤 さて、11月6日にヘルツェリアで開催されたSVSですが、どうだったでしょう? サムライさんはシリコンバレーだけでなくインドネシア、タイ、ベトナムでもSVSをやっていて「アジアナンバーワンのインキュベータ」という触れ込みで行かれたと思いますが……。

安藤 SVSに集まった人の反応は「日本からスタートアップとインキュベータが来てくれた」というほうが強かったですね。アジアというと、すでに中国、韓国が来ていてイスラエルにR&Dセンターがある。でも日本の大企業のR&Dセンターはまだ一つもないし、スタートアップもあまり来ていないということで歓迎されました。

今回のSVSはシリコンバレーなどで行うのとは少しスタイルを変えて、起業家たちがプレゼンをして投資家などの評価をもらうだけでなく、「日本とイスラエルのスタートアップがどうしたら一緒に成功していけるのか」というテーマで、ブレスト的に会場から意見を募ったりしました。100人近いオーディエンスがどんどん発言するので、イスラエル人は議論好きだと本に書いてあったけどホントにその通りだ、と。シリコンバレーでやったときは、プレゼンに対して「これはいい」「これはダメ」「こんなマネタイズじゃダメ」みたいにマルバツでジャッジされる感じなんですけど、イスラエルの人は具体的に「こうしたらいい」と提案までしてくれる。

次のページ>> 日本市場は人口15倍!
1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
自分の時間を取り戻そう

自分の時間を取り戻そう

ちきりん 著

定価(税込):本体1,500円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
生産性は、論理的思考と同じように、単なるスキルに止まらず価値観や判断軸ともなる重要なもの。しかし日本のホワイトカラー業務では無視され続け、それが意味のない長時間労働と日本経済低迷の一因となっています。そうした状況を打開するため、超人気ブロガーが生産性の重要性と上げ方を多数の事例とともに解説します。

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR



イノベーターはイスラエルを目指す

世界的不況の中でも経済成長を続けるイスラエル。世界的IT企業が買収したがるスタートアップ企業を輩出し、研究開発拠点や先進的な生産拠点が置かれるのはなぜか? 停滞する日本企業のイノベーションに有益なヒントがそこにある。

「イノベーターはイスラエルを目指す」

⇒バックナンバー一覧