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“大人のディズニー”のような伝説の雑誌
『プレイボーイ』が60年間も愛され続ける理由

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第223回】 2012年12月5日
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 プレイボーイ創設者のヒュー・ヘフナーが、また結婚するそうである。

 ヘフナーは現在86歳、一方お相手のクリスタル・ハリスは26歳。どんなに年寄りでも、金持ちならば若くて美しい女性と結婚することができるという、いわゆる「トロフィー・ワイフ」獲得を地で行っている感じである。アメリカに昔からよくあるストーリーだ。

 ハリスは、『プレイボーイ』誌の2009年12月のプレイメイトとなり、その後モデルや歌手、テレビのパーソナリティーとして活動していた。昨年、ヘフナーとの結婚式の5日前に婚約を撤回して、9万ドルの婚約指輪をオークションにまで出したのだが、再びよりが戻ったらしい。

日本の草食男子とは正反対!
創始者ヘフナーが築いた「プレイボーイ帝国」とは

 さて、そんなことも含め、このヘフナー、「昔ながら」っぽい振る舞いがとても多い人でもある。出版とクラブ経営などで大成功を収めた実業家というプロフィール自体が、もうかなり古風である。その上、トレードマークのシルクのパジャマとガウンといういでたちで、夜な夜なパーティーを開く。そこに集うのは、顔もボディーも美しい若い女性たち。パーティーの場所は、ロサンゼルスにあるチューダー調の豪邸「プレイボーイ・マンション」で、石造りの屋敷の裏には大きなプールが控えている。スナップ写真で何人もの美女をまわりに侍らせる様子は、本当に男が心の奥底に持つ理想をまっすぐ実践しているといったところだ。

 そのありさまは、淡白な日本の草食男子の正反対を行っていると言えるが、アメリカでも女性を外見で判断したり、半ばセックス・アピールを強要したりして、ポリティカリー・コレクトさのギリギリのところを綱渡りしているといった感がある。だが、言ってみれば、これはもう「ブランド」以外の何ものでもない。ヘフナー自身が、「プレイボーイ」のブランドの具現と見るべきだろう。

 ヘフナーが『プレイボーイ』誌を発刊したのは、1953年のこと。近く60周年を迎えようという歴史である。だが、プレイボーイ帝国はいくたびも波を乗り越えてきた。そして今、第4期とでも呼ぶべき時期に入ろうとしている。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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