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エイチ・アイ・エスがタイに子会社を作り
チャーター便ビジネスに新規参入
日本以外の旅行市場の開拓も狙う

週刊ダイヤモンド編集部
2012年12月12日
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チャーター便の子会社設立の狙いを説明するエイチ・アイ・エスの澤田秀雄会長(左)

 円高で海外旅行市場が好調に成長する中、旅行会社大手のエイチ・アイ・エスが新たな戦略を打ち出した。タイに子会社を作って、自ら飛行機のチャーター便を飛ばすのだ。認可次第だが、2013年夏の就航を目標にしている。

 チャーター便とは、旅行会社などが飛行機を丸ごと1機借り切って、需要のある地域に運航させるものだ。旅行会社としては、座席の売れ残りリスクを負うことになるが、通常の航空券に比べて座席数を確保しやすく、利幅も大きい。

 一般に日本の旅行会社が、ハワイなど人気のある地域にチャーター便を飛ばす場合は、1社もしくは複数の旅行会社が組んで、航空会社が保有する機材と従業員を借り受けたり、チャーター便専用会社を使ったりしている。

 今回、エイチ・アイ・エスがチャーター便ビジネスに乗り出すのは、「将来、アジア地域の中間層の海外旅行が増えてくると、飛行機が足りなくなる。年末年始のような稼ぎ時に、飛行機の座席が確保できなくて、旅行会社として機会損失が生じる恐れがある」(平林朗社長)からだ。

 当初は、座席数が220~250席規模の中型機2機をリースで確保し、バンコクー成田間などでチャーター便を運航する予定だ。「数年後には6~10機に増やし、飛行機を購入することも視野に入れている」(平林社長)。

 格安航空券市場のパイオニアとして名をはせ、スカイマークを立ち上げたエイチ・アイ・エスだけに、このチャーター便もLCC(ローコストキャリア)に近いものに見えてしまうが、「LCCとは別もの」と平林社長はきっぱり否定する。

 LCCは定期運航便で、オフシーズンであっても飛ばさなければならないが、チャーター便は需要のある時にしか運航させない。オフシーズンに運航させない分、効率が高い。

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