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岩崎剛幸「新店、ウォッチ!!」

「浅草EKIMISE」から消費の新潮流を読む
歴史と伝統、息づかいが老若男女を惹きつける

岩崎剛幸 [船井総合研究所 上席コンサルタント]
【第4回】 2012年12月25日
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浅草駅のターミナルビルがリニューアル。ビル外壁もキレイになった Photo:DOL

東京スカイツリーのオープンから半年以上が経ちました。しかし、周辺施設の集客力は衰えず、むしろ勢いを増しています。その恩恵をもっとも受けている街が、地元の浅草です。スカイツリーに立ち寄ったたくさんの観光客がそのまま浅草まで足を延ばすというのが定番ルートになっているのです。そして、11月21日、浅草駅ビル上に「EKIMISE(エキミセ)」がオープンしました。浅草に足を運んでみると、シニアや観光客に混じって10~20代カップルなど今まで見られなかった客層が増えていました。なぜ今、浅草なのか。年代を問わず、浅草のような下町に惹かれる理由とは何か。新商業施設のコンセプトを通して浅草の魅力に迫ります。

スカイツリー効果

 スカイツリーの集客力には、筆者も驚かされました。5月22日から9月末時点の累計来場者数は2095万人。それを受けて、当初、東武鉄道が開業後1年間の来場者数予測としていた3200万人を、4400万人に上方修正しました。

 開業当初を振り返ってみると、50日間はスカイツリーの入場を完全予約制として、来場者の枠を1日1万4000人に限定し、7月からは当日券を発売するようになり2万人の枠に変更して対応していました。それでも、今も土日には行列ができるほどの人気です。

 同施設の商業施設である東京ソラマチが単独で人を集めていることも、繁盛の理由としてあるのでしょう。スカイツリーの展望台へ登るための整理券を配布し、来場者に待ち時間を表示するなどの工夫で、足下にあるソラマチで買い物や食事をする来場者が増えたそうです。(参照:「ブランディングナビ」定点・定物観測レポート)

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岩崎剛幸 [船井総合研究所 上席コンサルタント]

平成3年、株式会社船井総合研究所入社。現在、同社、上席コンサルタント。「戦略は思いに従う」を信条にファッションを専門分野として、現在では百貨店、アパレルメーカー、SPA専門店を中心としたアパレル、流通小売業のコンサルティングに従事している。現場支援と通算2,000回を超える講演活動により、情熱に満ち溢れた企業づくりにまい進している。テレビ出演、雑誌、新聞などへの執筆も数多く、コメンテーターとしての活動にも注目が集まっている。この数年のコンサルティングテーマは「永続するための企業ブランド戦略づくり」。社員が誇れる会社を作るためのコンサルティングに全力を注いでいる。
最新著の『超繁盛店のツボとコツがゼッタイにわかる本』や『コンサルタントの「お仕事」と「正体」がよーくわかる本ー本当のところどうなの? 本音がわかる! 仕事がわかる!』(共に秀和システム)などがある。

【関連サイト】「丸の内ではたらく情熱コンサルタントのブログ」


岩崎剛幸「新店、ウォッチ!!」

リニューアル店舗、新店、新業態などの新しい商業施設に、街歩き・店歩き歴21年の岩崎剛幸・船井総合研究所上席コンサルタントが取材して、レポートする。岩崎氏はファッション業界や百貨店業界を専門分野にしており、鋭い視点が持ち味。商圏に与える影響や店としてのオモシロさ、新しさ、消費市場の流行のタネなどを探していく。

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