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シュリンク業界で生き残れるか?~構造不況の迷宮で再起を図る人々 吉田典史

不況と少子化で生き残りを賭けた買収合戦が過熱!
カリスマ学習塾経営者が挫折の先に見据える捲土重来

――東京フェリックス塾長・嶋 美貴さんのケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【第17回】 2013年1月8日
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 連載第17回は、少子化や不況の煽りで代表的なシュリンク業界の1つになりつつある、学習塾を取り上げよう。中でも特に生き残りが激しい中学受験の学習塾にスポットを当てる。10年前、関西から鳴り物入りで進出してきたある有名塾の経営者兼講師に取材を試みた。彼の目に映る「今、そこにある課題」とはどんなものか。今回も実名でお伝えする。

 あなたは、生き残ることができるか?


今回のシュリンク業界――学習塾

 『学習塾白書 2010-2011』によると、学習塾の市場規模は1兆円強と言われる。東証1部などに上場する大手になると、売上高は数百億円レベルになるが、一方で個人経営の小さな塾も多数ひしめいている。小さな塾は、小学受験や中学受験などで独自色を出し、生徒数を確保しようとしている。

 経済産業省の『特定サービス産業動態統計調査』では、少子化や不況の中でも学習塾の売上高、受講生数は増加傾向にあるが、塾間では格差が広がっているようだ。ここ5年~8の間に、大手大学受験予備校が中学受験を視野に入れた戦略を取り始め、中小を吸収・合併する「弱肉強食」のケースが増えている。

 大学生などのアルバイト講師が多いことも、この業界の特徴。その意味では、流通業や外食産業に似ており、労働条件の良し悪しも企業によってまちまちだ。


灘中に600人以上を合格させ東京進出
私立中学を知り尽くす塾長の本音

 「この10年は、試行錯誤だった。関西で培ってきたものを東京の市場にいかに合わせるか、と考え抜いてきた。東京の保護者の心を掴むことは、なかなか難しいね……」

 中学受験の学習塾・株式会社東京フェリックス(FELIX)の取締役副社長(塾長)、嶋 美貴さん(50)が太い声で答える。自由が丘を拠点に、成城学園や二子玉川などに教室を構える。東京フェリックスは、今年(2013年)で創業から10年目を迎えた。

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


シュリンク業界で生き残れるか?~構造不況の迷宮で再起を図る人々 吉田典史

「働いても働いても、生活が楽にならない」。それは気のせいではない。日本の多くの業界は今、先が見えない「構造不況」の暗闇の中にいる。シュリンクする業界で働く人々にとって、業績アップ、収入増、労働環境の改善などを目指すことは難しい。しかし、そんななかでも、他人と違うアイディアを考案したり、誰も気づいていないビジネスを見出すことで、必死に生き延びようとする人はいる。この連載では、シュリンク業界で絶望し、起死回生を図るビジネスマンや個人事業主の生の姿を描くことを通じて、私たちがビジネスで心得るべきヒントや教訓を考えていく。

「シュリンク業界で生き残れるか?~構造不況の迷宮で再起を図る人々 吉田典史」

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