今こそ、人材育成を
本格的に見直すべき

河合 最近の学生の中には、企業で数年働いた後にNPO職員へと転身し、社会課題の解決に力を尽くすようなタイプのキャリアを選択する若者がいます。自らの力で、積極的にキャリアを切り拓く姿勢に心強さを感じます。

福原 パナソニックやシャープなど、日本メーカーの凋落ぶりを見れば、企業が社員の面倒を最後まで見ることは難しいことがよく分かります。日本は、人材育成を本格的に見直さざるをえない時期に来ています。89年に冷戦が終わり、そこから世界の有り方が急速に変化していったのです。日本はその変化の波にうまく乗ることができなかった。

河合 こうした状況を目の前にしてもまだ、“このままでいいのではないか”といった意見を主張する人が多いことに驚きます。グローバル化の波は、否応なく押し寄せてきています。その変化の波から逃れることなど誰もできないのです。その変化の中で、日本人のアイデンティティーを保つ事が大切だと思います。

福原産業構造の変化に、人材教育が追いついていないのが、現状ですね。

河合 小学校から、中学校、高校、大学まですべての教育課程で、世界を見据えた上での進化が求められています。

福原 初等教育が悪いとか、高等教育の劣化のせいだなどと責任をなすりつけ合っている場合ではありません。今こそ、グローバルに通用するような思考力と対話力を持つ、真のエリート人材の育成に、真剣に取り組むべき時です。


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