ダイヤモンド決算報#製造用機器・システムPhoto:PIXTA

コロナ禍が落ち着き始めたことで、市況も少しずつ回復しつつある。しかしビジネス界では、コロナショックから立ち直った企業と不調から抜け出せない企業とで明暗が分かれている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回はキーエンス、ファナックなどの「製造用機器・システム」業界5社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

キーエンス、ファナック…
製造用機器・システム5社はいずれも増収

 企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下の製造用機器・システム業界5社。対象期間は21年12月~22年3月の直近四半期(安川電機は21年12月~22年2期、その他4社は22年1~3月期)としている。

 各社の増収率は以下の通りだった。

・キーエンス
 増収率:30.1%(四半期の売上高2098億円)
・ファナック
 増収率:9.5%(四半期の売上高1928億円)
・マキタ
 増収率:15.1%(四半期の売上収益1924億円)
・ダイフク
 増収率:12.3%(四半期の売上高1428億円)
・安川電機
 増収率:10.9%(四半期の売上収益1217億円)

※ファナック、ダイフクは収益認識に関する会計方針の変更を行っているが、各社の開示方法に準じて、前年同期の売上高と増収率には同変更を遡及適応していない。

 製造用機器・システム業界5社は全て前年同期比増収となった。特に、キーエンスは前年同期比で3割の大幅増収となっている。

 ただ、各社の増収率の時系列推移を見てみると、「キーエンス以上」に継続的に高い増収率をたたき出し続けている企業があることが分かる。その企業とはどこか。また増収の要因とは何だったのか。

 次ページ以降では各社の増収率の時系列推移を踏まえ、詳しく解説する。