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シュリンク業界で生き残れるか?~構造不況の迷宮で再起を図る人々 吉田典史

リストラで年収6割減も零細向け取引で生き延びる!
見えない力を身にまとうIT社長の“ビジネス運命論”

――システムコンサルタント・阿久津 功さんのケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【第20回】 2013年1月29日
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 連載第20回は、ベテランのシステムコンサルタントを紹介しよう。今回も本人の了解を得た上で、実名でお伝えする。

 インターネット業界は以前としてその規模が拡大しているが、最前線にいるシステムコンサルタントは、特に40代以上になると厳しい環境になる。独立して生き抜こうとするこの男性の「勝算」を取材した。

 あなたは、生き残ることができるか?


今回のシュリンク業界――システムコンサルタント

 システムコンサルタントは、ハードウェアとソフトウェア、さらに通信回線などを組み合わせ、コンピュータシステムを設計する技術者を意味する。大手企業が受注した大きな仕事について、二次請け、三次請け、四次請けなどの形で中小零細企業が請け負い、実作業に携わる形となっている。最近では、人件費の安いインドや中国に外注を出す大企業が多いため、国内の下請け企業は厳しい経営環境に置かれている。


「リストラされても恨んでいない」
“見えないものの力”を信じて独立

システムコンサルタントの阿久津 功さん

 「リストラに遭ったことで、会社を恨むことはない。きっと必然だったんだろうな。世の中のあらゆることは偶然ではなく、必然だと私は考えているから。あの時点で辞めたことは意味があると思う。それは、今後見えてくるんじゃないかな……」

 システムコンサルタントの阿久津 功さん(48)は、2011年3月に会社を離れたときのことを淡々と振り返る。10年ほど前から“見えないものの力”を感じ取ることが多かったという。

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


シュリンク業界で生き残れるか?~構造不況の迷宮で再起を図る人々 吉田典史

「働いても働いても、生活が楽にならない」。それは気のせいではない。日本の多くの業界は今、先が見えない「構造不況」の暗闇の中にいる。シュリンクする業界で働く人々にとって、業績アップ、収入増、労働環境の改善などを目指すことは難しい。しかし、そんななかでも、他人と違うアイディアを考案したり、誰も気づいていないビジネスを見出すことで、必死に生き延びようとする人はいる。この連載では、シュリンク業界で絶望し、起死回生を図るビジネスマンや個人事業主の生の姿を描くことを通じて、私たちがビジネスで心得るべきヒントや教訓を考えていく。

「シュリンク業界で生き残れるか?~構造不況の迷宮で再起を図る人々 吉田典史」

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