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初売りセールの“明と暗”
福袋にも実需志向が鮮明に

週刊ダイヤモンド編集部
2009年1月13日
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 昨秋から消費環境が冷え切った小売り業界。特に百貨店は、売上高が前年同月比で2ケタ減の店舗が続出するなど厳しい状況であっただけに、“購買意欲喚起”に賭けたのが初売りセールだった。

 だが、フタを開けると、売上高は軒並み減。高島屋日本橋店は1月2日、3日で客数が5%増に対し売上高は5%減。ほか、2日の売上高は伊勢丹新宿店が8%減、三越日本橋店が9%減に終わった。

 定番の福袋から世相が読み取れる。100万円と高額なものはもちろん、「1万円を超えると動きが鈍った」(大手百貨店)一方で、「靴下7足セットの福袋は10時前に完売」(西武百貨店池袋店)したり、1000~2000円の食品の福袋も即完売した。中身がよくわからないと買わないのも今年の傾向で、サンプルを示した福袋はよく売れたという。

 イオンやイトーヨーカ堂などスーパーの商戦は、前年の数字を上回ってまずまず。ヨーカ堂では、肌着7~8点で1000円や、紳士用のYシャツ5点とネクタイ5点で5000円といった“低価格実需型”の福袋が個数ベースで前年比4割増で売れた。

 高額でも売れたのが家電だ。ビックカメラ、エディオンは共に1~4日の初売りは既存店売上高が5%増だった。10万~20万円の薄型テレビや、ブルーレイレコーダーが好調。“巣ごもり現象”が顕著で、家の中で楽しめるものがよく売れた。

 エディオンでは乾電池やメモリなど小物の500円や1000円均一での販売が好評だった。

 2009年は、「低価格実需」と「家の中で楽しむ」がキーワードになる年始商戦で幕が開いた。そして、こうした商品が少ない百貨店の苦戦はさらに続きそうだ。

(『週刊ダイヤモンド』編集部 須賀彩子)

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