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元フェイスブック幹部が手掛ける新しいSNS
質問サイト「Quora」で繰り広げられる“知恵の競演”

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第230回】 2013年1月30日
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 わからないことがあったら、インターネットに尋ねる。最近は、こんなことが当たり前になった。インターネット上を検索して、求める答を探すという手もあるが、数々の質問サイトを利用するのも早道だ。

 質問サイトは、そこに問いを投げかけておくと、誰かが回答してくれるというもの。アメリカではこれまで数々の質問サイトが生まれてきたが、2009年の創設以来何かと注目を集めているのが「Quora(クウォラ)」である。

 クウォラで活発に回答を書き込むユーザーは、平均で毎月3万ビュー、1年で35万ビューを得ているという。全ユーザー数ははっきりしないが、昨年春の時点で、1日あたりのアクティブユーザーが2万人、ひと月あたり18万人とも言われている。質問サイトとしては、かなりコンスタントにユーザーを惹き付けていると言える。

 クウォラを深く利用するには、登録が必要だ。登録の際に、自分の関心分野を選択する。ビジネス関連、テクノロジー関連、スポーツ関連、デザイン関連、健康関連などだ。そこからさらに細かく、それぞれの分野の何に特に興味があるのかを選択する。デザインならば、ユーザーインタラクションかとか、ユーザーエクスペリエンスか、などである。

 そうして登録を済ませると、自分のホームページができ、そこで選んだ分野で現在やりとりされている質問&回答を見ることができる。何か特定の質問を追わなくても、どんな質問&回答がやりとりされているのかをざっくりと把握でき、これだけでも、もう自分の仕事や趣味の分野での動向をつかむツールとしても役立つという感じがする。

スティーブ・ジョブズに偶然会った時の
あなたの物語は何ですか?

 そう言えば、質問サイトと言ってもいろいろある。一番多いのは、単純に生活の上でわからないことを尋ねるもの。たとえば、自動車が後部で変な音を立てているが、これはどこが悪いのかとか、どこのブランドの電子レンジがいいかとか、ワシントンでおいしいピザ屋はどこかといったような内容だ。また、人生の悩みごとを相談するというタイプは、日本の質問サイトにけっこう多いように見える。嫁姑関係、ママ友とのつき合い方などがその例だ。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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