性別関わらず「共感指向」の人はたくさんいる

 ところが、よくありがちなのが、妻が夫に対して共感を求めているにもかかわらず、夫はそれをせずに解決策を提示しようとすることである。ところが別に解決策は必要ないのだ。多くの場合、解決策は自分なりに考えて結論が出ている。でもそれに対して共感してくれる存在が欲しいというのが本音なのだ。

 にもかかわらず会社で問題が起こった時と同じように「そんなこと簡単じゃないか。こうやってこうしてこうすればすぐに解決するよ」などというアドバイスをして涼しい顔をしているから、妻にとってはストレスが昂じることになる。

 もっとも、こういうケースは女性同士の場合でも起こり得る。たとえば女性で長年会社で働き、定年を迎えた後に地域の自治会などの活動に入ろうとすると結構ハードルが高い場合がある。実際に専業主婦の人たちばかりのグループでは、いつまでも話し合いや相づちばかりが続いてちっとも解決策が出てこない場合が多い。

 これは問題解決の方向は暗黙の了解があったとしても、その問題に対して互いに悩みを打ち明けあったり、愚痴を聞いてもらったりすることで精神的なバランスが保たれ、前向きな気持ちになれるからだ。ところが長年企業で仕事をしてきた立場からすると「何をいつまでそんなグダグダと愚痴を言い合っているの?さっさと解決すればいいじゃない」と思うのだが、その方向で話をまとめようとすると冷たい目で見られ、反発されるということもありがちな話だ。