JALが沖縄好調の裏に「沖縄キャンペーンの歴史」、貴重な資料写真も公開1994年の「夏ガール、海ガール、恋ガール、夢ガール。」キャンペーンのパンフレット(筆者私物)

2022年は、沖縄が本土復帰50周年を迎えた年だった。沖縄の観光産業の成長を後押ししてきたのが、航空会社のキャンペーンだ。そこで日本航空(JAL)の沖縄キャンペーンを過去から振り返ってまとめてみた。(ダイヤモンド編集部 柳澤里佳)

2022年は、沖縄が本土復帰50周年を迎えた年

 日本航空(JAL)の沖縄路線が好調だ。同社の年末年始(2022年12月28日~23年1月5日)の予約状況(12月21日時点)のうち、沖縄方面の提供座席数は23万9891席(前年比102.8%)、総予約数は16万6713人(前年比102.0%)と前年を上回っている。

 新型コロナウイルス禍では減便を繰り返していたが、JALによると、現在の飛行機の稼働状況は国内線全体で19年度対比ほぼ100%に復活しているという。

 22年は、沖縄が本土復帰50周年を迎えた年だった。沖縄観光に詳しい下地芳郎・沖縄観光コンベンションビューロー会長によると、「米軍基地経済」が中心だった戦後の沖縄経済において、砂糖とパイナップルに並ぶ三大産業の一つに成長したのが観光産業だ。それを後押ししたのが、航空会社のキャンペーンだった。1970年代から80年代にかけて、JALや全日本空輸(ANA)が沖縄キャンペーンを大々的に打ったことで、テレビCMを見た人々がこぞって沖縄に飛んだ。

 そこで今回、JALの沖縄キャンペーンを77年から振り返ってまとめてみた。見る人によっては、「懐かしいなあ」「こんな有名タレントが宣伝をしていたのか」などとノスタルジア(郷愁)や驚きがあるかもしれない。

JALが沖縄好調の裏に「沖縄キャンペーンの歴史」、貴重な資料写真も公開平成初期感があふれるパンフレット(筆者私物) 拡大画像表示