地方移住のイメージ写真はイメージです Photo:PIXTA

地方移住のメリットとしてまず挙がるのが、「低コストで生活できる」という点。しかし「低コスト」ばかりが注目されることで、逆に地方移住で得られる本当の豊かさに光が当たりにくくなっているのではないか。地方移住の低コスト以外の魅力を、地方自治体の動きに詳しい官民連携事業研究所の代表・鷲見英利さんに聞いた。(清談社 吉岡 暁)

地方移住による
仕事面のメリット

 政府は昨年12月、東京圏の転入超過を2027年度に解消し、一極集中を是正する新たな5カ年計画「デジタル田園都市国家構想総合戦略」案を閣議決定した。21年度には約8万4000人の転入超過を記録するなど、未だに続く東京圏への人口集中を解消すべく、27年度までに「地方移住者を年間1万人」「地方での起業を約1000件」を目標に支援事業を実施する方針だ。さらに、東京圏から地方移住する世帯について、18歳未満の子供1人あたり「移住支援金」を最大100万円に引き上げることも発表された。

 地方移住の魅力は既にさまざまなメディアで取り上げられているが、それでも東京圏への転入超過が止まる気配はない。テレワーク推進が進んでも一極集中体制が変わらないのは、一体なぜなのか。