「優秀な人が集まる職場」を作り出せるかで
企業の命運は決まる

 二つ目に重要な点は、「投資」です。企業が成長するためには投資をしなければなりません。ここまではどの経営者も理解しているでしょう。ですが、その投資対象がポイントです。2023年時点においては、人材とテクノロジーへの投資が2大重要投資対象に変化してきているのです。言い換えると投資対象として、設備投資や資源投資、不動産投資よりも、「人」の重要度が増しているのです。

 これからの企業の成長を左右するのは、間違いなく30代の優秀な従業員の層の厚さです。しかし、日本企業がここ十数年見誤ってきた落とし穴があります。

 新卒社員が転職するトレンドができたことで、「人の投資は転職で賄える」と考えるようになったことです。実際はそのトレンド認識は誤りで、現実には優秀な従業員は優秀な職場に集中するようになっています。

 つまり一流企業は今後ますます一流の座を維持しやすくなってきていて、二流以下の企業はますます人材が不足する事態が加速することになります。

 ブラック企業から持続的に人が働きたいと思う企業へと少しでも早く移行しなければ、成長ができない時代が始まります。