(4)図形

 基本的な幾何学図形や矢印を描画する機能で、プリセットされた形を選択して配置し、色やサイズ、角度を変えられるようになっている。

(5)画像

 写真アプリやファイルとして保存された画像、あるいはカメラの撮影結果や文書のスキャン結果を読み込んで配置する機能で、サイズや角度を変えられるようになっている。他の2つのアプリでは文書のスキャン機能はサポートされていないが、Google Jamboardはネット上の画像検索結果や画像へのリンク、Googleドライブ、Googleフォトの画像も直接読み込むことができる。

アップル「ホワイトボード」の画像読み込み・配置画面アップル「フリーボード」の画像読み込み・配置画面 Figure by K.O. 拡大画像表示

(6)スタンプ

 リアクションなどを示したり、装飾のためのグラフィックスを配置したりする機能である。フリーボードでは独立したスタンプ機能はなく、テキストフィールドの絵文字や、図形の中のクリップアートを利用する形式が採られている。

アップル「ホワイトボード」のフリーハンド描画画面アップル「フリーボード」の図形・スタンプ機能 Figure by K.O. 拡大画像表示

 なお、フリーボードの作業エリアのサイズは事実上無制限だが、縮小表示していくと10%のサイズで止まり、その際に一応の縁が設定される。しかし、そのエッジを越えて描画などを行い、スクロールしてみると自動的にエリアが拡張することが分かる。

 Microsoft Whiteboardも同様に無制限の作業エリアを持つが、縁の設定はなく、0.5%まで縮小できる。Google Jamboardの作業エリアは固定的であり、細かく何かを構成して利用するというよりも、シンプルに大まかな情報を伝えることを意図しているようだ。また、フリーボードとMicrosoft Whiteboardでは、配置したそれぞれの要素に視覚障碍(しょうがい)者のために音声読み上げ用の説明を付加でき、アクセシビリティーへの配慮がある。