マッキンゼーでよく用いられる“問題解決のスキル”、じつはこれが感情コントロールにも役に立つのです。

 まず問題解決の手順は以下の通りです。

 1.真の問題を見極める → 2.問題の構造を把握する → 3.仮説を立てて検証する → 4.解決策を導き出す

 この4つの手順を感情コントロールに当てはめるとこうなります。

 1.感情を意識化し、冷静に受け止める → 2.感情が湧き起こった問題の構造を把握する → 3.どうしたらその問題が解決されるのかを仮説を立てて検証する → 4.解決策を導き出す

 これを、感情をコントロールする際のヒントにしてみましょう。怒りや悲しみ、不安や恐怖などの感情に、そのまま流されるのではなく、「なぜ、今、自分はこんなに怒っているのか?」「どうしてこんなに悲しいと感じるのか?」と自問自答する。そうやって一拍置くことで、冷静になり、前頭前野を働かせて、より適切な行動を取ることができるようになります。

 怒りなどの感情がフツフツと湧いてきたときこそ、感情コントロールを身につけるチャンスだと考えて、前頭前野をフル回転させることをためしてみてください。