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三谷流構造的やわらか発想法

航空事故調査から学ぶ【3】
~誰を信じるべきか。ヒトか? 機械か?

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第54講】 2013年2月21日
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荒天と戦う管制官たちの憂鬱
~アビアンカ航空52便の墜落事故

第52講「航空事故調査から学ぶ【1】~離着陸時にはクツを脱ぐな」では、「Critical Eleven Minutes」の紹介とともに、航空事故の発生原因(6割が人為的ミス)やその調査体勢について述べました。第53講「航空事故調査から学ぶ【2】~最初に何が起こったのか?」では、事故原因解明に挑む調査官たちの努力を紹介しました。

 今回は人為ミスの中でも、比率は低いながら重大事故につながりやすい、管制官(ビジネスでいえば、上司やコントローラー)のミスとその発生原因について見ていきたいと思います。

 1990年1月25日、アビアンカ航空52便は、ニューヨークのジョン・F・ケネディ(JFK)国際空港の北東50km(*1)に墜落しました。悪天候の中、十分余裕を見て積んでいたはずの燃料をすべて使い切っての墜落でした。火災は起きませんでしたが、墜落の衝撃は大きく、乗員乗客158名中73名が亡くなりました。

なぜ、十分なはずの燃料を使い切ったのでしょう。なぜ、使い切る前にJFK国際空港に緊急着陸しなかったのでしょうか。一言でいえば、それは荒天と戦う管制官たちの「引き継ぎ不足」と「言葉のズレ」によるものでした。

*1 ニューヨーク州ロングアイランドのCove Neck。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

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