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シュリンク業界で生き残れるか?~構造不況の迷宮で再起を図る人々 吉田典史

「臭う」「頭がデカイ」といじられても辞めない!
“外資系いじめ”に耐える中年社員の憂鬱な消耗戦

――ソフトウェアメーカー社員・猪瀬照光さん(仮名)のケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【第23回】 2013年2月19日
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 連載第23回は、この10年ほど大きな躍進をしたIT業界の中で、陰りが見えつつある某ソフトウェアメーカーの中年社員を紹介しよう。

 彼は、中途採用で入社したときは懸命に仕事をしていたが、最近戦意を失いつつある。その心境の変化は、業界のシュリンクと無関係ではない。

 あなたは、生き残ることができるか?


今回のシュリンク業界――ソフトウェア

 今や、ソフトウェアメーカーが提供する製品やサービスがなければ、どんな業種の企業も動かない。給与計算ソフトに始まり、様々な部署のパソコンなどで使われるソフトは、膨大な量に上る。開発技術はますます新しくなり、高度化しているが、一部の製品では従来の市場が飽和し、海外市場に活路を見いだそうとするメーカーも増えている。その結果、社内外で熾烈な生き残り競争が起きつつある。


今日も響く「臭う」「頭がデカい」の声
上司にいじられ、追い詰められる中年社員

 「あの人は、自分をいじる……」

 「いじる? いじめることとは、どう違うのか?」

 「いじることはいじめよりもソフトかもしれないけど、自分にはパワハラに見える」

 あるソフトウェアメーカーの日本法人(社員数数百人)のシステム開発部に勤務する、猪瀬照光さん(仮名・41歳)は、自らが上司(マネジャー)から受けている行為を「いじられる」という言葉を使い、説明した。

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


シュリンク業界で生き残れるか?~構造不況の迷宮で再起を図る人々 吉田典史

「働いても働いても、生活が楽にならない」。それは気のせいではない。日本の多くの業界は今、先が見えない「構造不況」の暗闇の中にいる。シュリンクする業界で働く人々にとって、業績アップ、収入増、労働環境の改善などを目指すことは難しい。しかし、そんななかでも、他人と違うアイディアを考案したり、誰も気づいていないビジネスを見出すことで、必死に生き延びようとする人はいる。この連載では、シュリンク業界で絶望し、起死回生を図るビジネスマンや個人事業主の生の姿を描くことを通じて、私たちがビジネスで心得るべきヒントや教訓を考えていく。

「シュリンク業界で生き残れるか?~構造不況の迷宮で再起を図る人々 吉田典史」

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