「割り算」は怖い!
割り算は、便利なものです。○○単価、○○指数……、さまざまな数値を駆使し評価する指標をつくる際に使われるものです。お馴染みの「平均」という数値も割り算で導かれるものです。そう考えると、割り算を使わないビジネスなど、おそらく存在しないのでしょう。
しかし一方で、扱い方を間違えるととんでもない答えを返してくるものでもあります。たかが四則演算。されど、四則演算。それが今回のテーマです。
まずは、1つ例を挙げましょう。
<問題>
6÷2(1+2)=?
バカにしているのかとお叱りを受けそうですが、少しだけ我慢してお付き合いください。そう、「9」ですね。
ところが、これを「1」と答える方が、驚くことにビジネスパーソンの研修などでも半数近くにのぼることがあります。
こんな簡単な四則演算にもかかわらず、大人の答えが一致しない。これは、ある意味では驚くべき事実です。いったい、なぜでしょう。
<正しい解釈>
6÷2(1+2)= 6÷2×3 = 3×3 = 9
<誤った解釈>
6÷2(1+2)= 6÷2×3 = 6÷6 = 1
ご覧のとおり、正誤の分岐点は2回目にどんな計算をするかです。
さて、あなたはいかがでしたか。