『この1冊で一気におさらい! 小中学校9年分の算数・数学がわかる本』の著者・小杉拓也さんの連載4回目は、「論理力」がテーマです。中学2年生で習う、「文字式の利用」「三角形の合同を証明する問題」などは、論理力の基礎トレーニングとして大人も使える良問です。証明問題の解法、おぼえていますか……?

ビジネスの成否を決める「論理力」

 連載初回でも触れましたが、算数や数学が得意になると、論理力を鍛えることができます。
なぜなら、算数や数学の問題は、式Aだから式B、式Bだから式C……と論理の積み重ねで解いていく場合がほとんどだからです。

 小学生のなかには、「論理」という言葉を知らない生徒もいますが、そのような生徒も、算数の問題を解く際に、知らないうちに論理のトレーニングをしているのです。

 論理力というのは、算数や数学で必要であるだけでなく、ビジネスなどさまざまな場面で必要となる能力です。

 人を説得するときは、AだからB、BだからC……と論理的に話さなければ説得力ある話はできません。

 AだからB、BだからCと言うべきところを、AだからCと言ってしまうのは、一般に論理の飛躍と言われます。

 論理が飛躍すると、聞き手は「なぜAだからCになるのか」と疑問が生じ、話の説得力が弱まります。また、AだからBと言うべきところを、AだからDと論理的につながらないことを言ってしまった場合も聞き手に言いたいことがうまく伝わらないのです。