世帯年収880万円の50代夫婦、妻の役職定年・娘の大学進学で家計ピンチ!保険を解約すべき?写真はイメージです Photo:PIXTA

妻が役職定年で年収ダウンも
娘の進学で学費アップ

 今回の相談は、役職定年を迎えて収入が減ったという会社員のKさん(57歳女性)からです。娘さんが来年大学生になり、学費の負担が増える中、「積み立て型生命保険」を解約するべきかというお悩みです。

【家族構成とそれぞれの年齢】
▼同居中の家族
・夫(56歳、自営業)
・Kさん(妻、57歳、会社員)
・長女(17歳、高校3年生)

▼別居中の家族
・長男(23歳、社会人):諸事情で祖父の家で生活中
・次男(19歳、会社員):家を出て遠方で勤務。自動車保険料をKさんが支援

【年収(手取り)】
・夫の年収:400万円程度
・Kさんの年収:480万円程度(月収29万円前後、年間賞与140万円前後)

【Kさんが受給予定の退職金・年金】
・退職金:1800万円程度の予定
・公的年金:65歳受給開始で年200万円程度の予定

【年間支出(住宅費・固定費)】
・住宅ローン:240万円(月20万円)※2029年2月に完済予定
・住宅設備ローン:60万円(月5万円)※2027年11月に完済予定
・電気代:18万~48万円(月1.5万~4万円)※変動が大きいのが悩み
・固定資産税:13.7万円
・長女の学費(高校):25万円
・長男と同居する祖父への謝礼:24万円(月2万円)

※電気代によって変動するが、計約380万~約410万円程度

【年間支出(保険料)】
・次男の自動車保険料:28.8万円/年
・養老保険:11.7万円/年 2025年6月まで(死亡時200万円)
・生命保険:15.7万円/年 2030年6月まで(死亡時450万円)
・医療保険:8.2万円/年 2025年6月まで(終身)

※計64.4万円。住宅費・固定費と合わせた年間支出は約445万~475万円

※これらに加えて生活費や夫の趣味代金が発生するが、夫婦の財布が別々なので、Kさんは詳細を把握していない。下記の「月1万円の財形」以外、貯金はあまりできていない

【資産】
・預金:100万円
・年金財形:210万円(毎月1万円積み立て)
・払い込みを完了した積み立て型生命保険が上記に加えて2種類(今年解約すると659万円、560万円が得られる)