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山崎元のマネー経済の歩き方

運用初心者へ四つの心得

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第266回】 2013年3月4日
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 いわゆる「アベノミクス」で円安と株高が進み、お金の運用に興味を持つ人が増えてきた。これから運用を始めようとお考えの読者もおられよう。

 本稿では、運用初心者のための心得を四つお伝えしたい。心得は以下の通りだ。

(1)自分がわからないものには投資をしない。

(2)お金の話においては他人を信用しない。

(3)勝ち負けでなく「将来の損得」のみにこだわる。

(4)判断に感情を混ぜない。

 まず、自分が完全にわかっていない金融商品を買わないということが、何をおいても重要だ。

 自分が「わかっている」とは、その金融商品について、自信を持って他人に説明できて、質問にも答えられるような状態を指す。そうでない商品については、購入を見送るべきだ。

 そうした場合に、チャンスを逃す可能性はあるが、危ない話に引っかかったり、損な金融商品を買ってしまったりする可能性を考えると、メリットのほうがはるかに多い。「転ばぬ先の杖」的な心得だ。

 また、この際に、商品を売ることで売り手(運用会社と販売会社)がいくらもうかるのか、「実質的な手数料」についてわからないと、商品がわかったとはいえない。売り手のもうけ分は、投資家にとって「確実なマイナスのリターン」だが、これがわからないと、商品の期待リターンもわからない。期待リターンのわからない商品を買っていい道理はない。

 お金の話では他人を信用しないことも大切だ。退職金が振り込まれた銀行のセールスマンの話に乗って、その銀行の商品で運用してしまう、というようなケースが、典型的な「失敗例」だ。

 金融商品は広い範囲の中からベストなものを選ぶべきだし、同じ商品でも販売窓口によって手数料が異なることがある。銀行や対面営業の証券会社で2~3%もの販売手数料を取られる投資信託が、ネット証券で買うとノーロード(販売手数料ゼロ)といったケースもある。使う金額が大きいだけに、この差は侮れない。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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12社を渡り歩いた資産運用の現場に一貫して携わってきた視点から、「資産運用」の方法をどう考えるべきか懇切丁寧に説く。投資家にもわかりやすい投資の考え方を伝授。

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