株価が下がっても
“同調圧力”が邪魔をして買えないことが多い

 だとすれば、SNSなどのコメントをよく見ていて、状況に応じて買ったり売ったりすればいいのではないかと思うだろう。確かにその通りなのだが、実はそれがそんなに簡単にはいかないのだ。なぜなら、売るにせよ買うにせよ、世の中の大半の人がやっていることと反対のことをやらなければならないからだ。

 よく日本人は同調圧力が強いといわれるが、この心理は人間共通のもので、決して日本人特有のものというわけではない。

 ただ、中にはごくまれに、人と違うことをしても平気、あるいは人と反対のことをやることに喜びを感じるというあまのじゃくの人がいることは確かだ。こういう人は大体において投資をしても成功することが多い。

 ところが非常に素直な性格の人は、なかなか人の反対のことをするのが難しい。だから株式投資でもなかなかもうからないということになる。だとすれば、多くの人にとって投資はやらない方がいいのか、というと決してそんなことはない。