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政治家もネット動画でPRする時代
政治系チャンネルを見比べる

【第24回】 2008年10月23日
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 いまや政治家、政党による動画配信が当たり前の時代。麻生首相が官邸初の動画メルマガ「太郎ちゃんねる」を創刊するなど、枚挙に暇がない。総選挙を控える今、政府、及び各政党の動画配信チャンネルを比較してみた。

 まずは、内閣官房及び内閣府運営の「政府インターネットテレビ」。政府情報を動画提供するサイトだが、これが意外に充実している。チャンネル数は11タイトル。うち4つが内閣関連で、「総理の動き」「週刊総理ニュース」「官房長官記者会見」「大臣のほんね」となっている。話題となった麻生首相の所信表明演説や、官房長官の定期会見、各大臣の就任後会見などがノーカットで配信されている。

 近年の傾向として顕著なのは、各政党とも動画ポータルサイトを積極的に活用している点だろう。現在では自民党を筆頭に、主要政党のほとんどが「YouTube」や「Yahoo!」等に公式チャンネルを持っている。ただし、そうなると動画の内容で差別化を図る必要があるが、いずれもいまひとつ面白味に欠けるのが実情だ。畢竟、視聴者のコメントも疎らであるし、そもそもコメントを受け付けていない政党もあるので、一方的なPRになってしまっている感は否めない。

 多少、意表を突いたといえそうなのは「小沢一郎チャンネル」をニコニコ動画に開設した民主党だろうか。冒頭の党首インタビューでは、漫画『浮浪雲』について熱く語るなど、ネットユーザー(あるいは麻生首相?)を意識した作りに。ただし、民主党政治を仁徳天皇の逸話に喩える段にいたっては、「古すぎる」「いつの話だよ」といったコメントも頻出。「口下手」といった印象も強調してしまったようで、効果のほどは微妙といったところだ。

RealScoop
嘘発見器サイト「RealScoop」。日本版が登場したら、先生方はたじたじかも!?

 一方、海の向こうに目を向けてみると、“嘘発見器”サイトなるものも登場している。「RealScoop」がそれで、現在は米大統領選の特集を展開中だ。画面下には、発言の信憑性を測るメーターが設置されており、その色が緑を示す場合は「信用できる」、赤であれば「疑わしい」という具合。独自の解析技術を駆使しているということで、視聴者へ与えるインパクトの強さはなかなかのものだ。

 ただし、嘘をついているかどうかは、詰まるところ本人にしかわからない。所詮、機械で判別できるものではないのだが、「疑わしい」というレッテルを貼られてしまうことは、政治家にしてみれば厄介だろう。同様のサイトが日本でオープンしないとも限らない。時流に乗ったつもりで配信した動画が、思わぬ躓きのもとにならないよう、ご注進申し上げる次第である。

(中島 駆)

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