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アベノミクスで“女子マインド”も上昇気流に?
この春「蛍光色ファッション」が流行る社会的背景

田島 薫
2013年3月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
軽やかで美しいカラーバリエーションが印象的な、オンワード樫山「組曲」の「キャンディーカラーボトム」(1万1550円)

 まだ寒さ厳しいこの頃だが、陽光にも少しずつ春の訪れを実感できる頃となった。そうなると、がぜん楽しみになってくるのが、この春のオシャレだ。男女を問わず、今年は何を着ようかと、心躍らせている方も多いのではないだろうか。

 この春、婦人向けの衣料品では、蛍光色のラインナップが売上を伸ばしている。道行く若い女性たちにも、ライムグリーンやライトブルー、オレンジやピンクといった鮮やかな色彩をまとう姿が目を引く。どこかワンポイントであしらうのが今年風だ。

 オンワード樫山の「組曲」では、アプリコットやミントなど、果実をイメージしたパンツ「キャンディーカラーボトム」が人気。またファーストリテイリングの「ユニクロ」では、約100に上る色柄数を誇る女性向け「レギンスパンツ」に、蛍光色を複数、新たに採用している。

 この蛍光色人気を裏付けるように、JAFCA(一般社団法人日本流行色協会)は、2013年春夏のカラーテーマに「TOKIMEKI―ときめくもの」を選んでいる。これは「ときめき」を誘うようなグリーン系、ブルー系、イエロー系、オレンジ系などを指している。具体的には、【若木】【ひまわり】【ハミング】【迷宮】などをイメージし、ときめくエネルギーや空に向かって伸びる元気さを表現しているという。

 ちなみに、JAFCAがこれらのトレンドカラーを発表するのは、実シーズンの約1年半前だ。世界的なトレンドカラーの共通認識や一般生活者の意識、ライフスタイル、色彩調査などを考慮して、専門家からなる委員会において決定している。

 約1年半前と言えば、日本ではまだ震災の衝撃や悲しみが色濃く残っている時期でもあり、華やかさや贅沢は慎むべきという意識が根強い時期でもあった。それでも、元気なビタミンカラ―を選定した心理の裏側には、「日本を元気にしたい」という委員たちの願いも込められていたのかもしれない。

 さらにJAFCAは、今春の蛍光色の流行を、昨今の株価上昇や円安を背景とした消費者心理の上昇と見ている。震災から2年を経て、消費者の志向も確実に変わってきていることの表れであるが、経済に呼応するかのようにファッションシーンが活気づいているのも、時代の必然だったのだろうか。

(田島 薫/5時から作家塾(R)


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