勘違いしないで欲しいのは、2023年の売出と成約の乖離率である9.1%という数字が、竣工した後の売出と成約の乖離率ではないことだ。すでに、売出価格は改定されて下がった後のケースも多い。しかし、その経緯は物件検索サイトでは分からない。では、最も安く買うにはどうしたらいいのか。

買い手が値引きを
言い出してはいけない理由

 ここで重要な注意事項がある。値引き幅を買い手が言い出してはいけない。逆に引き出す方が、買い手に有利に働くことは覚えておいた方がいい。たとえば、売り手が5%値引いてもいいと思っているところで、買い手が交渉する値引き幅が3%だと、3%になってしまう。逆に、買い手が言う値引き幅が8%だと、売り手の気持ちを逆なでしたり、交渉が難しくなったりする。

 だからこそ、「予算が足りない」「他物件の方が条件がいい」などと購入条件の譲歩を引き出す話をしよう。そうすると、先方は用意していた最大の値引き幅をファイナルアンサーとして出してくる。それが最も安く買う方法なのだ。

 自分で判断しにくいのであれば、筆者が主宰する無料会員制サイト「住まいサーフィン」で割安な戸建がわかるようにしているので、参考にしてほしい。パーソナル戸建というサービスで、その指標は3つある。

 1つ目は希望条件とのマッチ度、2つ目は相場に対する割安度、3つ目は鮮度で、竣工からの経過期間だ。これで、ニーズに合った戸建を賢く割安に購入する可能性が高くなるはずだ。

 コロナ禍では買い手が多過ぎて、値引きなどはできなかった。それと比較すると10%近く安く買うことができる今は、間違いなく「買い時」と言えるのである。

(スタイルアクト(株)代表取締役 沖 有人)