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老眼に屈しない! レーシックに騙されない!
メガネフリーになれる現代の眼科医療に迫る

週刊ダイヤモンド編集部
【13/03/16号】 2013年3月11日
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近視・老眼市場に異変あり

 メガネに水滴が垂れ、ボールがよく見えない──。横浜市在住の眞野覺さん(72歳)はゴルフが一番の趣味だ。40代まではスコアは90を切り、60歳を過ぎて飛距離は落ちたが100を切る腕を誇る。しかし、雨の日のゴルフだけは好きになれなかった。雨が降るとメガネが邪魔で5打、6打と余計に打ち込んでしまうからだ。

 10年前のある日、テレビの特集番組で「レーシック」なる視力矯正手術があることを知った。

 早速テレビに出演していた医師が在籍する、みなとみらいアイクリニック(旧南青山アイクリニック横浜)を受診した。ここの料金は安値を売りにした他のクリニックの3倍。両目で約80万円もした。それでも信頼できる医師に執刀を頼みたいと考えた。

 手術で1.5(手術前は0.2)の視力を得てからは、雨の日のラウンドが前ほど嫌いではなくなった。

 この10余年、近視矯正の世界は大きな変化を遂げた。それまで裸眼で十分に見えない人たちの選択肢はメガネかコンタクトレンズだった。そこに裸眼視力を矯正するレーシックが登場した。

 レーシックの技術進歩と並行して、手術を行う医療機関が急増した。急速な普及はゆがみを生んだ。

 レーシック手術数は激減している。2008年の約45万件をピークに、12年は約20万件と半減した。

 減少要因は、若い層に安値で手術をしまくって需要を食い尽くした、08年のリーマンショックで目にカネをかけるマインドが冷え込んだ、など複数あるが、最大の要因はイメージの悪化にあるというのが業界関係者の共通認識だ。

 日本の現状は、米国では安全な治療として認知されているのとは対照的だ。視力矯正手術の第一人者である坪田一男・慶應義塾大学教授は「このままでは日本の視力矯正はガラパゴス化する」と危機感を募らせる。

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