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老眼の矯正とで一石二鳥!?
白内障治療の先進医療

監修 ビッセン-宮島弘子(東京歯科大学水道橋病院眼科教授)

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第47回】

 強い日差しやクルマのライトに目がくらむことが多くなったVさん、56歳。老眼も進み、仕事に支障が出始めたため、眼科を受診すると白内障と診断された──。

 白内障の9割は眼の中の天然レンズ「水晶体」が加齢によって徐々に濁る眼の老化現象。40代から進行し始め、60代で約7割、70代で約9割が白内障と診断される。残り1割はアトピー性皮膚炎や糖尿病、眼球周囲の外傷などから二次的に発症し、加齢性より進行が早いので注意が必要だ。

 加齢性の白内障は「自然の摂理」なのだが、日々必要な情報の8割を視覚に頼るわれわれにとっては大問題。人類と白内障との闘いの歴史は古く、早くも紀元前800年頃の古代インドの医学書に白内障手術に関する記載が見られる。眼の構造すらわからない時代のこと、患者が被る苦痛や恐怖は並大抵ではなかったろう。

 幸い現代はそんな苦痛とは無縁。今日の白内障手術の手順は、まず点眼薬で局所麻酔をした後、白目に開けたわずか2~3ミリメートルの切開創から超音波を発する細い管を入れ、水晶体を細かく破砕した後に外へ吸い出す。次に同じ孔から小さく折り畳まれた眼内レンズをチュッと挿入するだけ。眼内レンズが自動的に展開し、切開創を縫う必要もない。この間15~30分。翌日からいつもの生活に復帰できる。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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