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視神経のぜい弱性が原因!?
日本人に多い正常眼圧緑内障

監修 白土城照
(四谷しらと眼科院長・東京医科大学兼任教授、東京医科歯科大学客員教授)

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第9回】

緑内障は眼圧によって視神経が圧迫され、視野や視力に障害が出る病気。だが、日本人の緑内障患者の7割は正常眼圧。緑内障の治療は進行を抑えるのみで回復は期待できないが、正常眼圧緑内障では発症から失明まで30年は猶予があるとされる。人生80年の昨今、先手を打つに越したことはない。

 数年前の健診で緑内障の疑いが指摘されたHさん、54歳。先日、眼科で緑内障専門医に行くよう勧められた──。

 緑内障は眼圧によって視神経が圧迫され、視野や視力に障害が出る病気。目の中を循環している「房水」と呼ばれる液体がなんらかの原因で排出されにくい、あるいはまったく排出できなくなると眼圧が上昇し、長い間に視神経が切れてしまう。その結果、正しい映像を脳に伝えられず視野が欠けてくるのだ。失われた視神経の再生は不可能で、放置すると失明につながる。国内では40歳以上の20人に1人、40代に限ると50人に1人が罹患していると推測される。

 また眼圧が原因としたが、じつは日本人の緑内障患者の7割は正常眼圧(10~20mmHg)なのだ。このため現在は、眼圧に対する視神経の抵抗力が弱いほど緑内障を発症しやすいと考えられている。このぜい弱性が人種的要因なのかどうか、詳しくはわかっていない。

 緑内障は房水の排水口が完全に塞がって眼圧が急上昇し発症する閉塞隅角緑内障と、排水口は開いているが排水フィルターに当たる「線維柱帯」が目詰まりを起こし、じわじわ眼圧が上昇する開放隅角緑内障の二つに大別される。前述の正常眼圧緑内障は開放型だ。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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