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三菱総研のニューノーマル消費を読む

経済、時間、家族という3つの資源で
考える女性市場攻略のヒント
――三菱総合研究所主任研究員 片岡敏彦

片岡敏彦 [三菱総合研究所事業予測情報センター主任研究員]
【第5回】 2013年3月13日
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かつてと比べて女性のライフコースの選択肢は多様化している。各ライフコースの特徴を分析したうえで、「経済資源」、「時間資源」、「家族資源」という3つの資源の組み合わせから、女性市場攻略のヒントを考えてみよう。

ライフコース別に見た
規模と成長性

 学歴や職業をはじめ、結婚のタイミングや出産の有無という女性のライフコースの選択肢は、かつてと比べると多様化している。

 図表1は、女性の代表的なセグメントについて、2010年の人口をベースに、2010年から2015年にかけての成長性(=人口増減)をみたものである。なお、このデータは、国勢調査や就業構造調査などの公的統計に加え、三菱総合研究所の「生活者市場予測システム(mif)」を用いて推計している。

 人口規模で最も大きいのが、結婚や出産で退職したものの子育てが一段落し、再び働き出す「リターナー(復職)」層である。次いで、20~30代のワーキングシングル、夫婦と子どもからなる専業主婦となっている。

 成長性という点では、40~50代のワーキングシングルが増加する。特に、団塊ジュニアの加齢によって、今後は40代のワーキングシングルが一層拡大する。また、団塊世代がリタイアすることで、夫婦とも引退生活に入ったプラチナ夫婦、さらに、プラチナシングルが増えることが予想される。

 他方、減少するのは、20~30代のワーキングシングルと専業主婦。前者は少子化の影響、後者は夫婦共働きが増加する影響で、減少することが見込まれる。

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片岡敏彦 [三菱総合研究所事業予測情報センター主任研究員]

かたおか・としひこ
早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了。1993年三菱総合研究所入社。専門は消費者動向分析、市場調査・予測。共著に『フロネシス06「消費のニューノーマル」』(丸善プラネット)、『3万人調査で読み解く日本の生活者市場—ニューノーマルがわかる88のポイント』(日本経済新聞出版社)。


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リーマンショック、東日本大震災と続いた未曾有の出来事によってもたらされた環境変化は、これまでの社会秩序を覆し、新しい価値観・生活行動(ニューノーマル)を生み出しました。そんなニューノーマル時代における生活者の変化や今後の方向性を、三菱総研が実施する3万人、2,000設問という国内最大規模の生活者定点調査(mif [Market Intelligence & Forecast] )のデータから読み解きます。本コラムと合わせて『3万人調査で読み解く日本の生活者市場』(日本経済新聞出版社)もご参照ください。

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