中国の戦略に加担した米企業経営者たちPhoto:Kent Nishimura/gettyimages

 今週行われたジョー・バイデン米大統領と中国の習近平国家主席の首脳会談にどれほどの意義があったかはともかく、米国のビジネスリーダーたちが前のめりになって関与する理由はなかった。しかし彼らが15日夜、夕食会に出席して習近平氏にこびへつらったことは、中国にとって宣伝戦略上の大勝利となり、最高経営責任者(CEO)たちにとっては決まりの悪い事態となった。

 会費が最高4万ドル(約600万円)に上ったこの夕食会は、なかなかのイベントのような印象だ。登壇した習氏は、まだひと言も発言していないのにスタンディングオベーションで迎えられた。習氏が、米国と中国の間には「協力の余地が大いにある」といった記憶に残る陳腐な決まり文句を口にすると、アップルのティム・クック氏や、クアルコム、ボーイングの幹部を含む聴衆はさらに拍手を送った。