完全食ってホントに「完全」なの?完全メシ、BASE、COMP…管理栄養士が教える長所と短所一つ食べるだけで、体に必要な栄養素をバランスよく取れると人気の「完全食」。パン、バー、グミ、グラノーラ、ドリンクなどさまざまなタイプが出ている。冷凍食品の中には丼物やアイスも(プレスリリースから)

最近よく見かけるようになった完全食(完全栄養食)。「完全」という名前を聞くと、これだけ食べていればいいような気がするかもしれませんが、実際のところどうなのでしょうか? 管理栄養士の視点から、メリットとデメリット、そして完全食を上手に活用するコツをお伝えします。(管理栄養士 岡田明子)

最近増えている「完全食」とは何?

 最近、コンビニなどでも見かけるようになった完全食(完全栄養食)。手軽に栄養バランスが取れると注目されていますが、そもそも完全食とは何なのでしょうか。

「日本人の食事摂取基準」に基づき、1食当たり体に必要な栄養素を、一つの食品ですべて摂取できることを目標に開発された食品のことです。完全栄養食品とも呼ばれています。1食を完全食と置き換えたり、間食に取り入れたりすることで栄養バランスが整う食品として最近よく見かけるようになりました。

 完全食は大きく分けて、パン、麺類などの食事向きなもの、グミやアイス、バータイプの間食向きなもの、ドリンクなどの間食や運動後の栄養補給に活用できる液体タイプがあります。