一見肉製品、よく見ると「大豆ミート」「プラントベース」などと書いてある。植物性の原料から作られた「代替肉」が増えています。 Photo:Unplash一見肉製品、よく見ると「大豆ミート」「プラントベース」などと書いてある、植物性の原料から作られた「代替肉」製品が増えています Photo:Unplash

最近、「大豆ミート」「プラントベースひき肉」などと書かれた商品を目にすることが増えてきました。これは、「代替肉」(フェイクミート)と呼ばれるもので、畜肉ではなく別の素材でお肉のような味や食感を再現している食品です。環境に良いとされる代替肉ですが、実は私たちの健康にも良い影響を与えてくれるもの。なぜ最近増えているのか、メリットとデメリット、どのように生活に取り入れたらよいかなどについて、管理栄養士の視点から解説していきます。(管理栄養士 岡田明子)

味も食感も“肉っぽい”が、肉ではない「代替肉」

 最近、ダイエットや健康、環境などの面から注目されてきている「代替肉」。今回は、代替肉のメリット、デメリット、活用の仕方をお伝えしていきます。

 代替肉とは、たんぱく質を多く含む植物性の原材料を加工し、「肉」の食感や味に近づけた食品です。植物性の原材料には、大豆、エンドウマメ、ソラマメ、小麦などがあります。最近では、コンビニやファストフード店などにも代替肉を使った商品が置かれるようになり、目にする機会も増えてきました。

 代替肉には他にも、牛や豚、鶏などの動物の細胞を培養して作られる「培養肉」などがあります。ただ、培養肉は、まだ開発途上でありほとんど流通はしていません。

 ではなぜ、このような代替肉が昨今、注目されているのでしょうか?