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物価上昇の荒波を感じる今、求められるのは資産の「自己防衛術」だ。少しでも日々の生活費を抑え、より効率的にお金を管理することが重要になる。今回は、身近な買い物先であるコンビニで、最もお得に買い物をする方法を探る。(マネーセージ執行役員 佐藤健太)

コンビニで得する鉄則は
「ポイント×決済方法」にあり!

 総務省が発表した9月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、値動きが大きい生鮮食品を除いた指数が105.7となり、前年同月に比べ2.8%上昇した。25カ月連続で上がり続け、生鮮食品を含む総合指数の伸び率は3.0%に達している。一方で、物価高騰にもかかわらず、賃金は上がらない。9月の実質賃金は18カ月連続のマイナスだ。

 こうした中、これまで以上に大切なのが、日々の買い物だ。小さなことと思うかもしれないが、ちりも積もれば山となる。とりわけ、毎日のように利用する人も多いコンビニは、商品によってはスーパーに比べ1.5倍程度も支出が多くなるため注意が必要だ。

 では、コンビニでお得に買い物をするためにはどうすれば良いのか。その最適解は、「決済方法とポイントカード」の組み合わせにある。

 コンビニはクレジットカードや交通系、ID、QUICPay(クイックペイ)といった電子マネー、QRコード決済などに対応している。現金で支払う人も少なくないが、決済手段が多ければ、「高還元率のポイント」を得られるチャンスが広がる。たかがポイントと思われるかもしれないが、利用頻度が高ければ「還元」を手にするか否かの差は大きく、実践しない人は実質的に損をするといえるのだ。

 今回は、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートの大手コンビニ3社について、ポイントの貯め方&使い方の「最適解」を見ていこう。