俳優・渡辺謙さんも移住した軽井沢が復権、「ゴルフ場だけじゃない」別荘がバカ売れしている理由とは?「ゴルフ場だけじゃない」軽井沢で別荘がバカ売れしている理由とは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

ゴルフコミュニティーを中心に政財界の大物や有名芸能人などがこぞって集まり、日本有数の別荘地として人気を博してきた長野県・軽井沢エリア。コロナ禍で一時、神奈川県・湘南エリアや千葉県・房総エリアの人気に押されていたが、ここにきて別荘の売買件数が増加。かつての勢いを取り戻して「復権」の様相を呈している。その理由とは?(ダイヤモンド・ライフ編集部 大根田康介)

別荘の取引件数が
約2.6倍に増加

 今、長野県・軽井沢エリアの別荘が飛ぶように売れている――。そう話すのは、国内外の高級不動産を仲介するリストインターナショナルリアルティの担当者だ。

 同社が扱う軽井沢の取引件数は、2023年1~9月期は前年同期比で約2.6倍に増加。20年のコロナ禍以降、都心に近い神奈川県・湘南エリアや千葉県・房総エリアの人気が高まり、軽井沢は後塵を拝していたが、ここにきてまさに「復権」の様相を呈している(下表参照)。

 軽井沢は、東京駅から新幹線で1時間程度の距離で通勤もできる。別荘地としての歴史が古く、おしゃれなレストランや飲食店の他、軽井沢・プリンスショッピングプラザのようなショッピングセンターなど生活インフラも整っている。最近では俳優の渡辺謙さんが移住したことを明かしており、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が豪邸を建てたといわれるなど、何かと話題が尽きない。

 別荘地としての価値を高めたのは、「軽井沢ゴルフ俱楽部」をはじめとした政財界のゴルフコミュニティー形成が大きかった。ゴルフ場から近いほど、別荘の価値が高いとされている。

 だが今、軽井沢の人気が再燃しているのはゴルフ場だけが理由ではない。なぜ、別荘がバカ売れしているのだろうか。